
経済・金融・経営評論家/前金融監督庁(現金融庁)
顧問金児 昭
ただ、「危ない橋は絶対に渡らない」タイプではなかった。会社の「経理・財務」の側がしっかり理論を固めたうえで話をすれば、聞く耳は持ってくれていたのだ。先ほどの表現で言うならば、“粉飾1歩手前”までいかないように目を光らせるというスタンス。実際、私たちが勝負をかけた「戦う経理・財務」処理を、長時間の議論の末に認めてくれたこともあった。大げさではなく、会計士という職を賭した「自己規律」を持っておられた。「一流」と「超一流」の違いを、私はそういう心意気から見て取った。
経済・金融・経営評論家/前金融監督庁(現金融庁)顧問金児 昭
1936年生まれ。東京大学農学部卒業後、信越化学工業に入社。以来38年間、経理・財務部門の実務一筋。前金融監督庁(現金融庁)顧問や公認会計士試験委員などを歴任。現・日本CFO(経理・財務責任者)協会最高顧問。著書は2010年1月現在で、共著・編著・監修を含めて123冊。社交ダンス教師の資格も持つ。
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