熱き会計人の転機
ベイン・アンド・カンパニー・ジャパン
コンサルタント長濱 賢吾
なぜ、公認会計士を目指そうと思ったのですか?
長濱大学生時代、周囲に公認会計士を目指す友人が多くいたことに加え、アルバイト先の会計事務所で公認会計士の仕事を間近に見て心が動きました。企業の上層、例えばCFOを相手に、高い視座を持って仕事をする彼らの姿に刺激を受け、これは面白そうだと思いました。
とはいえ、本格的に勉強を始めたのは、大学2年の終わり頃。1年次から始める人も多く、遅れをとってのスタートでした。以降、毎日午前8時から午後11時まで猛勉強をし、4年次に合格を果たすことができました。
あずさ監査法人入所の経緯を教えてください。
長濱公認会計士試験を終えた大学4年の夏、監査法人と事業会社の双方を視野に就活を開始。企業に自ら志願し、次年度向けのインターンシップに参加させてもらうなどしていました。
そういった機会を通じて、様々な方と対話を重ねるなかで、監査法人に入るなら今しかないと確信。企業に入るのは法人で経験を積んでからでも遅くないと。あずさ監査法人の面接で、魅力的な先輩に出会えたことも、決め手の一つとなりました。
入所後はどんな業務を経験し、どんな学びを得ましたか?
長濱配属先では、年商数千億円規模の有名上場企業1社と、外資系企業の日本法人の監査を担当するのが基本で、私は、国内大手メーカーと、外資系の自動車、アパレル、半導体関連の企業を担当しました。
転機は2年目に訪れました。周りより早くインチャージを任されたのです。企業のCFOと直接やり取りしたり、チームメンバーに指示したりといった貴重な経験ができた反面、若さが仇となったことも。最初は、先方の担当者から軽くあしらわれ、様々な連絡や相談が私ではなく、上のマネージャーにされる始末。悔しくてたまりませんでした。
「クライアントのことを一番考えているのは自分だ」と理解してもらうため、クライアントの事業を徹底的に勉強し、先回りしてミーティングの提案をしたり、課題に応じたデータを分析・報告するなどして、信頼獲得に努めました。やがて直接自分に相談や連絡が入るようになり、それはうれしかったですね。
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ベイン・アンド・カンパニー・ジャパンコンサルタント長濱 賢吾
ベイン・アンド・カンパニー・ジャパン
私たちは現在、あるプロジェクトのチームメイトとしてかかわっています。このプロジェクトは長期にわたるもので、長濱さんは途中から入ってきたメンバー。連綿としたチームの歴史、複雑なビジネス内容をキャッチアップするのに、とても苦労したと思います。ですが、長濱さんは常に責任感を持って前向きに取り組み、スピーディーにチームに入り込んでくれました。クライアントともすぐになじみ、後輩への教育にも熱心。とても頼りになる存在です。
当社は、社員を3つの観点で評価します。1つ目は提案する戦略の中身をよりよくする力、2つ目はクライアントを巻き込む力、3つ目はチームで働く力です。長濱さんは、特に2つ目と3つ目が抜きんでていますので、今後期待するのは、1つ目の力をさらに高めていくこと。当社は、チームプレーを大切にしており、チームの成長がクライアントや自分の成功につながると考えています。今後も一緒に成長していきたいですね。