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「東急連結グループの多様なビジネスに伴走しながら、最適な経理体制を実現する」
東急ファイナンスアンドアカウンティング株式会社
経理・財務最前線
株式会社 GA technologiesAccounting Team
GA technologiesは2013年の創業以来、不動産売買・仲介の領域で業績を拡大。オンライン不動産取引プラットフォーム「RENOSY」、BtoBの不動産テックサービスなど、AIをはじめ最先端テクノロジーを武器に、新事業を創出し続けてきた。
約30名が所属する財務経理部門を統括するCAO(Chief Accounting Officer)の松川誠志氏は、ビジネスを拡大する事業部を攻めに、財務経理などのバックオフィスを守りにたとえる。
「守りといっても、財務経理は決して受け身ではありません。後追いにならず、事業部の展開と連携し、伴走していくのが私たちのやり方です」
財務経理は資金繰りや金融機関への対応を担う財務、制度会計と税務にあたる経理、予算策定や予実管理、業績管理、各種分析・シミュレーションを担うFP&Aの3部構成。特にスピード感を持った並走を求められるのがFP&Aのメンバーだ。業務管理および財務計画の立案、財務データなどを分析して経営陣の思いを数字に落とし、シミュレーションで経営判断をナビゲートする役割を担っている。
「事業部と密にやり取りしつつ、よりアクティブな財務経理を目指しています。グループを俯瞰すると、決して好業績の事業ばかりではありません。数字をしっかり管理し、経営の舵を取っていかなければいけない事業、子会社もあります。経営判断に資するため、私たちは未来を見据えた管理会計に注力し、経営陣と密なコミュニケーションを取っています。新規事業の立ち上げ、M&Aに際しては精度の高いシミュレーションが求められており、時には経営改善、事業撤退を視野に入れた判断のサポートをすることも」
メンバーのうち公認会計士は5名。監査法人、事業会社、会計事務所など出身母体は様々だが、「マルチタスクを苦にせず、変化を楽しめる」マインドに重きを置いて採用を進めてきた。
「M&Aを積極的に行いつつIFRSを適用し、システムの導入も進めていく。多様なプロジェクトが同時並行で進んでいます。私たちはIT企業であり、同時に不動産会社でもある。つまり、“テック”と“リアル”を両輪で回す知識が求められます。自律自走しながら新領域を積極的に学び続けられる。そんな会計人が活躍できる環境です」
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執行役員 CAO松川 誠志
2002年、東京大学経済学部卒業。同年、現有限責任あずさ監査法人に入所。12年、KPMG FASに転籍し、事業再生、M&A業務に従事。16年から日本政策投資銀行に出向。18年、RIZAPグループに入社。20年、株式会社GA technologiesに入社。財務経理部長を経て、21年、執行役員CAOに就任。公認会計士。