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「東急連結グループの多様なビジネスに伴走しながら、最適な経理体制を実現する」
東急ファイナンスアンドアカウンティング株式会社
経理・財務最前線
三菱地所株式会社経理部
1890年に東京・丸の内の開発を手がけて以来、不動産開発からホテル、商業施設運営、スタートアップ支援まで幅広く事業を拡大してきた三菱地所株式会社。同社の経理部は会計、事業会計、財務の3ユニットで構成され、決算や税務、各事業部の会計処理、財務を担う。しかし、その役割はバックオフィスにとどまらない。
「四半期、年次の決算や予算業務はもちろんですが、各事業部、グループ会社から日常的に寄せられる相談などへの対応も私たちの役割です」と語るのは、経理部会計ユニットをリードする柳澤大輔氏。
不動産開発、再開発には一つとして同じ仕様はない。オーダーメイドで検討を進める中、会計税務視点からの分析が大きなアシストになる。
「この案件は会計税務上でどのような優位点があるのか、地権者にはどうしたらよい提案ができるのか。日々寄せられる相談に応え、事業部に寄り添って活躍できる場があります」
日本でのアウトレットモール事業やREIT市場にもいち早く参入するなど、同社には時代を先取りし、新たな事業を創出する気風がある。経理部に求められるのもプロジェクトへの深い理解だ。そこで、同社ならではの人事ローテーションが効果を発揮する。
「原則入社から約10年で3部署を経験するという人事方針を打ち出しており、他部とのローテーションが活発です。私は中途入社ですが、商業施設の開発に携わった後、経理部に配属されました。メンバーが多彩な事業部を経験していることも、経理チームの大きな強みです」
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会計ユニット 主事柳澤 大輔
2006年、公認会計士第二次試験合格。07年、慶應義塾大学商学部卒業。同年、EY新日本有限責任監査法人に入所。12年、法律事務所に入所し、M&Aサポート、税務業務などに従事。15年、三菱地所株式会社に入社。商業施設開発部を経て19年から現職。