
監査法人の未来を担うエースたち
三優監査法人
東京事務所 マネージャー齋藤 光
監査法人の第一線で「エース」級の成果をあげている会計人を紹介する当連載。第7回に登場するのは、三優監査法人の齋藤光氏である。公認会計士試験に合格したのは25歳の時。「より早く成長できる環境」を求めて同法人を選んだ。現在は東京実務補習所運営委員を務めるなど、キャリアの幅を広げている。
齋藤氏が公認会計士の資格を意識したのは、高校時代のこと。幼い頃から交流があった父の友人が会計士であることを知った。
「高校生になって初めて公認会計士という仕事の存在を知りました。父の友人は自分の事務所を構えて、腕一本で社会の役に立っている。素直にカッコいいなと思ったんです」
齋藤氏は会計士試験合格者数が多いと聞いた、中央大学商学部会計学科へと進学する。在学中の合格は叶わなかったが、専門学校に通いながら、大学卒業を2年延期し、合格を果たした。
「同級生たちはどんどん就職して働き始めました。働きながら会計士を目指すという選択もあったでしょう。しかし、私は仕事と勉強を両立させるだけの器用さがないと思い、勉強一本に絞りました。2年続けて結果が出なければ諦めるつもりでしたが、幸い会計の勉強そのものは嫌いじゃなかったですね。簿記の数字がピタッと合うのが気持ちいいですし、論理を積み上げて論文を書くのも自分の性格に向いていたと思います」
論文式試験直後、監査法人が集まる合同説明会に参加した。およそ20法人の担当者がそれぞれ数分間のPRスピーチをするなか、齋藤氏を惹きつけたのが、三優監査法人だった。
「当時の代表が『潰れない会社をつくりたい』『厳しくとも信頼される監査で日本経済に貢献したい』と熱く語る姿を見ました。正直なところ、それまで業界研究をまともにしておらず、監査法人というと大手ぐらいしか知らなかったのですが、俄然ここに興味がわきました」
その後、三優監査法人の関係者と会うなかで「いろいろなタイプの方がいて多様性を感じた」「ほかの監査法人よりも強く私に興味を持ってくれた」と好印象を抱いた齋藤氏。もう一つ、三優監査法人を選ぶ決め手となったのが、組織の規模だ。
「その時私は25歳。在学中の合格ではなかったことで、『周りより少し遅れている』という焦りがあったんです。一刻も早く成長するには、大手よりも準大手のほうが、クライアントの規模が小さく、監査業務全体を早く学ぶのに適していると考えました。また、大手で何千人もいるスタッフのなかの一人でいるより、準大手で数百人のなかの一人でいたほうが、任される仕事も多いだろうと」
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