新天地から
株式会社ユーラスエナジーホールディングス
経理部瀬尾 史久
電力を供給するためのクリーンテクノロジーが、 これほど世間から注目されたことがあっただろうか。 ユーラスエナジーホールディングスは2002年に 発足された日本最大の風力発電事業会社である。 今回は、そんな注目企業の決算業務を担う瀬尾史久氏に 事業会社で働くことの魅力について語ってもらった。
エネルギーの安全保障や地球温暖化対策の強化が求められる中、太陽光発電や風力発電などの自然エネルギーに注目が集まっている。そんな電力業界においていち早く風力エネルギーに着目し、国内最大の開発規模を誇るのがユーラスエナジーホールディングスだ。
2009年7月、監査法人、コンサルティング会社勤務を経て同社に転職した瀬尾氏は、「学生時代に描いていたささやかな夢が、ここに来てかなうとは予想もしなかった」と、その経緯を語ってくれた。
「高校生の頃、テレビや雑誌などで、オゾン層の破壊や地球温暖化といった環境破壊が大きな問題として取り上げられているのを見て、環境問題に興味を持ったんです。それで、大学では環境経済学を専攻しようとしたのですが、理論が中心の授業はつまらなくて……。どうしようかと悩んでいると、友人から一緒に公認会計士の勉強をしないかと誘われたんです」
もとより、将来は公共性の高い仕事に就きたいと考えていた。聞けば、会計士は社会的な信頼度も高く、会計のプロとして経済の発展に寄与できるという。資格取得を決意した瀬尾氏は、友人と一緒に専門学校に通い、第二次試験合格を目指した。
「大学4年生で受けた一度目の試験には失敗し、1年留年して何とか合格。トーマツに入所してからは、その遅れを取り戻そうと必死でしたね」
監査法人では国内の大手企業をはじめ、米国の会計基準を採用する企業などの監査業務に従事。入所5年目には現場主任を任されるまでになった。
ところが、上場を目指すベンチャー企業や大手企業の子会社などの監査業務を担当するようになると、小さくてもアグレッシブな組織の魅力に惹かれるようになったという。
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株式会社ユーラスエナジーホールディングス経理部瀬尾 史久