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「世界シェア約40%の商材が軸。プロジェクト型経理で経営を機動的に支える精鋭チーム」
テクセンドフォトマスク株式会社 経理部

経理・財務最前線
テクセンドフォトマスク株式会社 経理部

半導体製造のプロセスにおいて、回路を転写する「原版」の役割を果たすフォトマスク。その外販市場で世界シェア約40%を誇るのが、テクセンドフォトマスク株式会社だ。2022年に凸版印刷(現TOPPANホールディングス)のフォトマスク事業がスピンオフ・独立し、昨年25年10月には東京証券取引所プライム市場への上場を果たした。売上高の約9割を海外が占めるグローバルな事業構造のもと、同社の経営基盤を担う経理部は、八木俊彦部長、竹内宏課長を中心とする17名体制。海外拠点の統括や連結決算、開示対応を通じて、経営を数字の側面から統括している。
「上場の前後は人員も半数程度で、単体決算をベースとする体制からのスタートでした」と、参画当初を振り返る八木氏。24年4月にアドバイザーとして参画し、翌年4月に部長に就任。事業部経理からコーポレート経理へと機能を拡張し、連結決算から開示、監査対応までを内製化。〝45日ルール〟を満たす決算・開示体制を確立した。
グローバルでは、各国の現地法人ごとにローカルの経理スタッフが在籍している。
「本社経理部はヘッドクオーターとして、各国の現地法人と直接連携する役割を担っています。日本人を介さずダイレクトにやり取りする体制のため、英語でのコミュニケーションが日常的です」と竹内氏。月次レビューや実務上の課題整理を通じて、グループ全体の財務情報を束ねるのも重要なミッションだ。
上場前後から中途採用のミドル層が加わるなど、チームは充実の一途だが、八木氏が重視するのは〝リソースの最適化〟だ。「アドバイザリーファームでの経験を踏まえ、固定的な分業ではなく、プロジェクトごとに最適な体制を組む発想を取り入れています。その一環として、繁忙状況に応じて月単位でアサインを見直します。責任者は財務や税務ごとに明確に置きつつ、メンバーの配置も柔軟に調整しています」
これにより、業務の属人化を防ぐと同時に、若手が単体・連結・開示まで横断的に担える体制を構築している。
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左から、八木 俊彦/竹内 宏
経理部 部長
八木 俊彦
1998年、青山学院大学文学部卒業後、現株式会社日立ハイテク入社。2001年、現有限責任あずさ監査法人入所。K P M G中国香港事務所、上海事務所にてアドバイザリー業務に従事。24年、八木キャピタル株式会社を設立、テクセンドフォトマスクの上場アドバイザリー業務を開始し、25年4月より現職。米国公認会計士、香港公認会計士。
経理部 課長
竹内 宏
2009年、成城大学経済学部卒業後、現TOPPANホールディングス株式会社入社。現T e k s c e n dPhotomask US Inc.財務トレーニー、TOPPANホールディングス・エレクトロニクス経理部管理会計T、現中華科盛德光罩財務部駐在、TOPPANホールディングス生活産業経営部管理会計T課長などを経て、25年4月より現職。