税理士法人から生命保険の営業職に

会計士を志した理由は？

大学に入る直前に「これからどうやって生きていきたいのか」考える機会があったからです。漠然と組織に頼りすぎず自由に働きたい、お金を稼ぎたいと思っていましたが、具体的な答えは見つかりませんでした。そんな時、中小企業診断士の資格を持つ父から「実業に役立つ勉強をしてみれば」とアドバイスされました。そして、ビジネス界で一番価値のある公認会計士資格の取得を目指そうと。大学時代は勉強に打ち込み、4年次に合格することができました。

就職したのは税理士法人です。好景気の時期なら他の選択肢を吟味せず、大手監査法人に就職していたと思いますが、当時はリーマンショック後の就職氷河期。それが改めて人生を考える機会になりました。大きな船に乗って右往左往するより、最初は小さくとも自分の力で船を漕げるようになるほうが面白い。そして、早く独立できるような会計・税務、監査の経験が積める場所でと思い、ファーストキャリアを選びました。

仕事の手応えは？

学生時代は基本座学だけでしたから、世の中が動いている現場を知れることが楽しかったです。でも同時に「独立後、自分がどんなバリューが出せるのか」と悩んでもいました。会計士としてのロールモデルを探して、その頃はいろんな人に会いに行きましたね。監査法人のパートナー、ベンチャー企業のCFO、外資系コンサルタント。SNS上で素敵だなと感じた会計士を見つけて飲み会に呼んでもらったこともあります。皆さん魅力的、でも自分がやりたい仕事のイメージとは合わなかった。それからは会計士に絞らず、会う人物の範囲を広げました。

その過程で、ある人にプルデンシャルの営業所長を紹介されたんです。私はもともと人と会い、つながりを広げていくことが好きですし、プルデンシャルの営業が“完全歩合”であることも知っていました。でもライフプランナーという仕事の詳細をその時、初めて知ったのです。

ライフプランナーとは人生のパートナー。目の前のお客さまのニーズを深く聞き、今後どんな人生を歩みたいのか、どんなご不安があるのかを把握したうえで、解決策となる生命保険をご提案します。人生の節目節目でご相談に乗りながら、長く信頼関係をつくれる仕事だと感じました。加えてここで営業を本気で学ぶことが差別化につながるかもしれないとも思いました。会計士の先輩方の話を聞くと、会計面のスキルだけでは敵わない。でも営業スキルや対人スキルを武器にしている会計士は稀ではないか。これなら会計士としてエッジが立つし、差別化にもなるだろうと思いました。