
事務所探訪
力丸公認会計士事務所

九州経済の中心地・福岡市中央区天神。力丸公認会計士事務所は、2012年の開業以来、経営者と対話を重ねながら事業の成長を支えてきた。現在は公認会計士1名と税理士4名を含む30名体制。会計・税務を基盤に、経営戦略や財務支援、DXまで射程に入れたサービスを提供する。
代表の力丸宣康氏の原点は、ラグビーボールを追い続けた学生時代にある。高校・大学とピッチの上で情熱を注いできたが、持病で入退院を繰り返した経験を経て、「人生を主体的に選択していける武器を持ちたい」と公認会計士を志した。卒業後は現EY新日本有限責任監査法人で実務を積み、30歳で独立を果たす。
「監査法人の先輩との共同経営でのスタートでしたが、早期に解消し、単独で再出発することに。自分の価値観を軸に経営を進める道を選びました。この経験が、その後の組織づくりやビジョンの明確化につながっています」と当時を振り返る。
「私は監査法人時代に経営者の孤独とは何かを目の当たりにしました。だからこそ、経営者に目線を合わせ、支えることを業務の中心に置いているのです」
顧問先の業種は医療、建設、IT、サービス業など多岐にわたるが、共通しているのは現状に甘んじず成長を志向する企業であること。規模の大小にかかわらず前に進もうとする経営者のパートナーとして、経営プロセスに踏み込む支援こそが、同事務所の強みだ。現在、個人・法人を合わせて300超の顧問契約を結んでおり、継続率も高い水準を維持。創業以来、多くのクライアントと長期的な関係を築いてきた。
力丸氏は、経営者の意思決定に寄り添い続ける関係性を「点ではなく、線での支援」と定義する。中核に位置づけるのは、月次で提供する経営ミーティングだ。試算表による現状把握から始まり、損益分岐点シミュレーションを踏まえた目標設定、具体的な行動計画の整理という三段構え。数字の報告に終わらず、PL上の利益を超えたキャッシュフローを意識して議論し、経営判断を支えている。
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力丸公認会計士事務所所長 公認会計士・税理士力丸 宣康
2005年、慶應義塾大学環境情報学部卒業。07年、公認会計士試験合格後、現E Y新日本有限責任監査法人福岡事務所入所。上場会社、学校法人等の監査、デューデリジェンス業務、内部統制構築支援業務等の上場支援業務に従事。12年、力丸公認会計士事務所設立。20年、九州有限責任監査法人代表社員就任。株式会社デジオン非常勤監査役。
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