熱き会計人の転機
株式会社経営共創基盤
マネジャー 公認会計士豊田 康一郎
公認会計士を目指した経緯を教えてください。
豊田将来の夢は、経営にかかわる仕事をすることでした。大学では土木を学んでいたのですが、この道で夢を叶えるのは難しいだろう、と感じるように。それで大学3年の時、キャリアチェンジを心に決め、経営に必要なスキルを考えてみました。それは、「マネジメント」「数字」「法律」の3つである、と。「マネジメント」は社会で身につけるとして、理系だから「数字」を学ぶことを選択。簿記が面白くて、これを極めてみたいと思いました。そして、4年から公認会計士試験の勉強を始め、大学院2年で当時の二次試験に合格。「公認会計士として一人前になりたい」という思いで、当時のあずさ監査法人国際部に入所しました。
監査法人での仕事ぶりを教えてください。
豊田入所後の業務は、9割が監査、1割がデューデリです。私は、一つでも多く経験を積みたい、という一心で、自ら仕事を獲得していく変わったタイプ(笑)。「スケジュールを空けたので、この会社を担当させてください」と、パートナーにアピールすることもしばしば。短期間で学べることはどんどん学び、5年以内に次のステップへ、と決めていたからです。
結果、おそらく誰よりも多くの会社にアサインされたと思います。エクセルで管理された担当クライアントリストは、常に私の分だけPC画面からはみ出ていましたから(笑)。結果、あずさに在籍した4年間で40社に関与することができました。
経営共創基盤への転職を考えたきっかけは?
豊田「若手会計士として監査法人でやるべきことは、すべてやった」と思えたのが、入所4年目の頃。がむしゃらに働いたことで、多様な業界・業種の数字を見ることができましたし、外資系企業のインチャージも早期から任せてもらえたのです。
決め手は、3年目から4年目にかけて、大手上場企業のインチャージを一通り回せたこと。当初予定していた“5年”という区切りより少し早く、かねてからの目標である経営の道に進むことを決意しました。
転職活動は、無料で企業の偉い方に会える絶好のチャンス。新天地を決めるにあたり、多くの会社に足を運び、話をお聞きしました。最終的には、特定の事業にコミットする一般企業より、幅広い業種に関与できる経営コンサルティングファームと決め、中でも会計の専門性を生かしつつ非常に幅広い領域の仕事ができ、面接で会った方々の能力の高さと人柄に強く惹かれたのが当社でした。
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株式会社経営共創基盤マネジャー 公認会計士豊田 康一郎
株式会社経営共創基盤
私は、ここ数年、中途採用の責任者として年間50~100名ほどの採用候補者を見ています。そのうち約2割が公認会計士です。この資格を持つ“できる会計士“”できない会計士”の分かれ道は、物事を数字で分析する能力をお客さまの現場で起きていることに生かせるかどうか。その見極めは非常に難しいですが、豊田さんに会った時、ある特有の“匂い”を感じました。
実際、私の読みは当たったと実感しています。当社での仕事は、お客さまの状況を分析する“論理”と、お客さまを進むべき方向へ導く“情理”のバランスが大切。どんなに立派な戦略が立てられたとしても、左に向かおうとするお客さまを、右に向かせるのは容易ではありません。豊田さんにはその力があり、様々な経験を重ねながら着実に成長しています。今後、もう一段視座を上げ、リーダーシップを発揮し、当社の経営にかかわれる人材になることを目指してほしい。その素質があると、私は信じています。