公認会計士「研修出向制度」体験者リポート
エア・ウォーター株式会社
経営管理部 BU推進グループ廣西 聡
まず、略歴からお教えください。
廣西大学卒業後、日本生命に入社し、大阪本店で法人顧客向け情報誌の作成などに携わりました。そこで企業業績をディスクローズする業務を手がけ、会計に興味を持ったのです。そして、経理部で決算に携わる仕事をしたいと希望しましたが、4年目に営業部門への異動の辞令が……。そこで、一念発起し、会社を退職。公認会計士となることを決めたのです。札幌の実家に戻り、2年間専門学校に通って第二次試験を受験し、1回で合格しました。
新日本監査法人では、どのような業務を担当していたのでしょうか?
廣西上場企業や金融機関、大学(国立・私立)、社団法人、労働組合など、様々な組織の会計監査に携わることができました。それぞれに根拠法や会計基準が定められているので、求められる決算書類の表示形式や会計処理が異なります。そういった意味で、幅広い監査業務を経験することができました。
出向制度に応募した動機とは?
廣西新日本に入ってスタッフとして3年、公認会計士となって3年、その間に主査も担当し、監査法人での業務はひととおり経験できたと感じていました。新しいことに挑戦したいと考えていたタイミングで、出向制度の募集を知ったので手を挙げました。もともと、事業会社の決算をしてみたかったことと、出向先は基本的に大手企業だとも聞いたので、なおさら魅力を感じましたね。
出向先がエア・ウォーターと聞いて、どう感じましたか?
廣西当社の登記上の本店所在地は私の生まれ故郷の札幌で、コーポレート本社は日本生命勤務時代に赴任していた大阪。その大阪で仕事をすることになり、これも何かの縁と思いました。
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エア・ウォーター株式会社経営管理部 BU推進グループ廣西 聡
エア・ウォーター株式会社常務取締役 経営管理部・経理部・総務部・システム部担当
当社は、大同ほくさん(株)と共同酸素(株)が、2000年に合併して誕生。当時の売上規模は2200億円程度だったが、11年度の決算では4700億円超に伸びている。しかし、この間、経済情勢、事業環境は大きく変化してきており、持続的な成長を続けるため、たゆまぬ努力を毎期積み重ねようやく目標をクリアしてきたのが実情だ。また、バラバラだった統合前の経理の仕組みやシステムはようやく一本化できた感があるが、次の10年の飛躍のために、さらに堅固なインフラ整備が不可欠で、財務会計と管理会計の一致もその一つ。戦力確保に悩んでいたところ、本出向制度を知りすぐにお願いすることを決めた。
廣西君には、即戦力として会計業務を担ってもらうことと、「井の中の蛙」になりがちな既存社員に対し、外部視点で客観的に問題点を指摘してもらうことを期待していた。十分にその要望に応え、成果を出してくれている。また、企業内部で従業員がいかに情熱を持って事業に取り組んでいるか、肌で感じ取っていただけると幸いである。