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Accountant's magazine vol.56

-アカウンタンツマガジン-
2020年01月01日発行

熱き会計人の転機

「ベンチャー支援で日本経済に貢献。事業と数字の関係を見極めつつ、起業家を次なる未来のステージへ」

株式会社KVP
パートナー御林 洋志

ベンチャー支援を志しキャリアをスタート

会計士を志した理由は?

御林

中学から付属校に通い、そのまま大学まで進学してしまったので、何か必死に勉強して武器になるものを身につけたいと思ったんです。国家一種や司法試験も考えましたが、会計士が一番汎用的で、ビジネスに関する必要不可欠な知識が身につくと考えました。

試験に合格した段階ではコンサル会社や投資銀行、事業会社と幅広く進路を考えていました。転機になったのは監査法人トーマツのリクルートイベントです。たまたま隣に座ったのが後に入所することになるトーマツのトータルサービス部(TS部)の方。若かった私は「監査って、あまりお客さまに喜ばれる仕事じゃないですよね」と生意気な発言をしたんです。すると「俺がやっている株式公開支援業務は違うぞ」と。TS部は大企業向けの監査以外に、ベンチャー企業向け株式公開支援業務を行う部署です。「上場という同じ目標に向かって経営者と切磋琢磨する仕事。だから上場した時は『本当にありがとう』と言ってもらえる仕事だ」と熱く語ってくださいました。

恥ずかしながら監査法人にそんな仕事があるとは知らなくて。「その仕事がしたい」という気持ちが湧いてきたんです。念願叶ってTS部に配属されると、上場企業向けの法定監査4割、未上場企業向けの株式公開支援が6割というバランスで業務を担当しました。入社前に思い描いていたことは、ある程度実現できたと思います。

しかし2年半でトーマツを退所されています。

御林

はい。ベンチャー支援の仕事に魅力を感じながらも、監査法人ではできることが限られてしまうとも感じていました。事業経営サイドからベンチャーを支えることで日本経済に貢献したい。そんな思いが強くなったことが退所のきっかけです。ただ正直、その時点では〝2年半、監査法人に勤めた〟だけの人間。次の仕事のことも考えていませんでした。そこで思い切ってベンチャーの本場シリコンバレーに飛び込みました。まだ24歳、失敗しても挽回できると思って。勢いだけですね(笑)。

シリコンバレーではスタートアップでインターンをしたり、ベンチャーキャピタルで働きました。ベンチャー支援を通じて日本経済に貢献したいと考えていた私にとって米国での経験はあくまで〝修業〟。しかし学んだものは大きかったです。一つは大企業とスタートアップの距離感が米国と日本では圧倒的に違うこと。当時の日本ではスタートアップを大企業が買収する例はまれでしたが、米国ではフェイスブックが当時売り上げゼロだったインスタグラムを約800億円で買収するなど、ベンチャーのエコシステムにおいて大企業が果たす役割の大きさを感じました。もう一つはCFOの重要性です。当時、日本でCFOといえば「財務・会計ができる人」「上場準備に必要な人」。しかし米国ではベンチャーの共同創業者にCFOが名を連ねるケースも多く、その役割が広かった。そこで知ったのは、CFOとは経営者の熱い思いやビジョンを様々なステークホルダーに伝わるよう共通言語化する役割だということ。そんなCFOならベンチャーを急成長させることも可能だと思いました。

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Profile

株式会社KVP パートナー 御林 洋志

株式会社KVPパートナー御林 洋志

1987年1月18日
愛知県東浦町生まれ
2007年11月
公認会計士試験合格
2009年3月
慶應義塾大学
法学部政治学科卒業
有限責任監査法人トーマツ入所
2011年11月
米国シリコンバレーへ
2013年1月
グローバル・ブレイン
株式会社入社
2016年3月
株式会社KVPにパートナーとして参画

同僚の視点

株式会社KVP キャピタリスト 萩谷 聡

キャピタリストとして、見習うべきことがたくさん。頼れる兄貴的存在です

株式会社KVPキャピタリスト

萩谷 聡

「Bring The Entrepreneurs’ Vision to The Next Stage」という当社のミッションをもっとも体現している人だと思います。起業家の想いを聞き、共感して寄り添って、泥臭い仕事も厭わない。どんな組織をつくり、どんな人を採用し、どうしたら次の投資につなげられるのか、常に起業家と一緒になって考えています。僕はそんな“御林イズム”を学んでいる立場ですね(笑)。起業家は孤独ですが、ほかの役員や従業員にも話せないことを御林に相談している、そんな距離感の近さは特に勉強になります。キャピタリストに必要な要素はすべて備えていると思いますが、あえていうなら、これからはもっと外に出ていってほしい。アーリーステージのベンチャーは認知も重要。イベント登壇を増やすなど、さらなる活躍を期待しています。

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