熱き会計人の転機
PwCあらた有限責任監査法人
第3製造・流通・サービス部公認会計士志水 大輔
公認会計士を目指した経緯を教えてください。
志水大学4年の時、就職氷河期と重なったこともあり、思うような企業の内定が得られませんでした。
そこで考えたのは、これからキャリアを歩んでいくうえで拠り所になる武器が欲しいということ。正直いうと、私はあまり勉強しない大学生だったのですが(笑)、幸い数字には強かった。だったら、数字の世界では最難関である公認会計士の資格を取ろうと考えたのです。結果、卒業後は、内定をいただいた企業に就職することなく勉強に取り組んで、3回目の挑戦で合格。前職である三優監査法人に入所しました。
PwCあらたに転職した経緯を教えてください。
志水前職では、主に上場会社に対する監査業務に携わっていました。
事前に思い描いていた“会計士”のイメージに反して、監査業務は時に厳しいことを言わなければならないと学びました。独立した第三者の立場から誤っている会計処理を指摘する、時にお客さまには耳の痛いことも口にする――当然ですが、それが監査の役割です。しかし、上場企業の経理・財務スタッフの皆さんは、非常に優れた知識を持っておられます。そんな方々と対等に話をしていくなかで、自分の視野を広げる経験ができたと思っています。
5年が経つと、2期インチャージを担当したこともあり、会計士としてひとつ区切りがついた感がありました。実はもともと、国内外の垣根なくキャリアを積みたいという考えを持っていました。PwCあらたに興味を持った一番の理由は、国内部と国際部が分かれていないこと。多くの会計士がグローバルに活躍していることを知ったからです。私のキャリアプランを実現していく上で絶好の環境だと思い、転職を決めました。
現在の担当業務は?
志水東証一部上場企業の監査を1社、未上場企業を3社、社会福祉法人を1社、リファード・ワークを1社担当しています。すべてインチャージです。
その中には外資系企業もあり、英語を使うやり取りも多いです。経営陣とのディスカッションとなると私の英語力ではまだ難しいのですが、メールやインストラクションは英語で書いています。PwCの強みである海外のメンバーファームとの連携も密ですね。クライアント企業の子会社が香港にあるのですが、その監査のためPwC香港のメンバーとも頻繁にコミュニケーションを取っています。
監査業務そのものは、前職と大きく変わりません。求められたことに妥協せず、一つひとつの手続きを正確に積み重ねることが大切だと思っています。
しかしメンバーファームが変わったことで、新たなファームポリシーに準拠する必要が生じました。実はこれが簡単ではないのです。当初はかなり苦労しましたが、今ではPwCのポリシーをしっかりと頭に入れ、クライアントと対話できるようになりました。
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PwCあらた有限責任監査法人第3製造・流通・サービス部公認会計士志水 大輔
PwCあらた有限責任監査法人第3製造・流通・サービス部
真面目で一生懸命。入社してまだ2年足らずですが、一日でも早くPwCの文化やファームポリシーにアジャストしようと努力してくれています。当法人には「チーフオーディター」といって、各業務部門における自主的な品質管理活動を主導するメンバーを選任し、監査現場をより活性化させ、品質を高く保ちつつ、効率的な監査を目指す取り組みがあるのですが、志水は2年続けて手を挙げてくれました。この調子なら、ほかの誰よりもPwCらしい人材になってくれると期待しています。
成熟した監査業界にあって、当社は今も成長の過程にあります。その原動力の一つになっているのが、志水のような新たなキャリアを求めて入社してくれる人材の活躍です。彼らの経験は当社にとっても大きな武器です。しかしPwCという環境にアジャストしてもらう必要も生じる。そこで変化を厭わないチャレンジ精神を持っている人材を、面接時には評価するようにしています。志水はその条件にぴったりです。性格も温厚そのものですが、しかし言うべきことはしっかり言う。志水のような人材ばかりが入ってくれるといいなと思っています(笑)。