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「東急連結グループの多様なビジネスに伴走しながら、最適な経理体制を実現する」
東急ファイナンスアンドアカウンティング株式会社
経理・財務最前線
東急ファイナンスアンドアカウンティング株式会社
交通や不動産、ホテル・リゾートから生活サービスに至るまで、多岐にわたる事業を展開する東急グループ。東急ファイナンスアンドアカウンティング株式会社(TFA)は、111名の陣容で、親会社の東急株式会社および124社の連結子会社を支えるプロフェッショナル集団である。
中核になるのは、東急連結グループ各社の経理業務を受託しつつ、各社経理の高度化や効率化を支援するアカウンティング業務部、給与計算・社会保険業務の最適化を図るヒューマンリソース業務部、連結資金管理体制を高度化するファイナンス業務部。この3部門が連携し、東急連結グループに経理・人事・財務の面から専門性の高いソリューションを提供している。
「連結グループ各社の連結経営基盤を整備し、経営資源を価値創造にシフトできる体制を支援しています」と語るのは、取締役執行役員の佐野陽司氏。
2019年から「連結経理体制最適化プロジェクト」を推進している。これは東急連結グループ全体で経理業務の選択と集中を進め、最適な体制をデザインする取り組みだ。
「連結グループの経理領域でCoE(Center of Excellence)を目指しています。まだ道半ばですが、業務受託にとどまらず、経理業務のプロセスを見直して最適化を提案。各社の課題に応じた専門サービスやアドバイスで事業を支え、連結経営体制の強化に貢献していきます。規模や業種も多様な連結グループ各社にしっかり伴走できるのは、当社も子会社として並列の立場にあるから。上からではなく同じ目線で、時には本社との仲立ちをしながら伴走していきます」
各社に寄り添いながらサポートしていくため、メンバーにもたゆみない成長を期待する。人事ビジョンに掲げるのは、「プロフェッショナルとして高い視点で本質的な課題を発見し、解決に導ける人材」だ。佐野氏は、これを「決算処理をするだけではなく、コンサルティング能力を備え、各社の問題提起と課題解決を両輪で進められる経理人材」と定義している。
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取締役執行役員 アカウンティング業務部 部長 ファイナンス業務部 部長佐野 陽司
1 9 9 1年、明治大学商学部産業経営学科卒業後、東京急行電鉄株式会社(現東急株式会社)入社。財務部主計課からキャリアをスタート。2003年、財務部課長補佐。二子玉川東地区市街地再開発組合派遣、グループ会社2社への出向を経て、20年、東急ファイナンスアンドアカウンティング株式会社へ出向(企画総務部長)。24年より現職。