- vol.77
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「35歳でUSCPA試験に合格し、会計プロフェッションの道へ。新資格も取得し、可能性を拡大」
赤坂有限責任監査法人/一般社団法人Japan Society of U.S. CPAs 理事
諏訪 貴也

米国公認会計士が活躍する場所
赤坂有限責任監査法人/一般社団法人Japan Society of U.S. CPAs 理事
諏訪 貴也
――なぜUSCPA資格を取得しようと思ったのですか?
諏訪留学先がシドニー工科大学の会計学科でした。といっても経営やITも含めて幅広くビジネスを学ぶ学科で、「将来は会計の道に進もう」という明確なビジョンはまだありませんでした。留学したのも、実は日本の大学入試で判定ミスがあって仕方なく、なんです(笑)。
帰国すると、ITコンサル会社を経て、不動産会社で働きました。業務に慣れた頃、必要に迫られて宅建やFPの資格を取得したのですが、せっかく海外で会計を学んだわけですから、自分の経験と親和性が高い資格も取得したい。専門性を高めればnobody(無名な人)からsomebody(成功者)になれるかもという期待もあり、USCPA取得を目指しました。
――仕事と勉強の両立は大変だったのでは?
諏訪USCPAは1科目ごとの受験が可能なので「働きながら取得しやすい」資格ではあると思います。私は、オンラインの予備校を活用しながら合格まで2年をかけました。
留学経験のおかげで英語のハードルは低めでしたが、大学で学んだ会計知識はすっかり忘れていたので、簿記レベルからやり直しです。当時は子供が生まれたばかりで、勉強できるのは深夜だけ。「◯時間勉強する」ではなく「1日○問解く」と決め、できるだけ早く終えて早く寝るよう心がけていました。
―― 合格後は、転職して監査法人に入所されました。
諏訪不動産会社は、USCPAの専門性を直接生かせる場面が多いとはいえません。会計視点での経営分析などに役立った部分はありましたが、会計資格を生かすなら、やはり監査法人で経験を積んだほうがいい。大学選択の仕方も含め(笑)、私の経歴を代表が面白がってくれた赤坂有限責任監査法人に入所しました。
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赤坂有限責任監査法人/一般社団法人Japan Society of U.S. CPAs 理事諏訪 貴也
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