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Accountant's magazine vol.50

-アカウンタンツマガジン-
2018年10月01日発行

事務所探訪

「国立市からスマイルを発信!地域密着型サービスに特化し、すべての人が笑顔になれる中小企業づくりを継続する」

税理士法人 大石会計事務所

事務所探訪

東京・国立市に本拠を置き、建設業、飲食業など幅広い業種で400以上の法人顧客を抱える大石会計事務所。

代表の大石豊司氏が木造アパートの一室で開業してから30年が経過し、今や社員は45名を数えるまでに成長した。地域密着のサービス提供を掲げ、開業後2年目に顧問数は50件、5年目には100件を数えた。スタートダッシュは順調。「しかし、決してすべてが順風満帆だったわけではない」とここまでの道のりを振り返る大石氏。

起業時の熱量が薄れ、顧問数が伸び悩む“踊り場”時代も長かったという。

「夫婦2人で始めた町の会計事務所です。好景気の頃は、そんな小さな事務所で働いてくれる人材はなかなか見つからない。いい人材が集まらず完全にキャパオーバー。とても対応しきれません。新規の仕事も断らざるを得ず、仕事を紹介してくれる人も徐々に少なくなっていきました。ここで、サービスを安定して届けるためには、まずは事務所の体制固めが重要だと痛感したのです」

その当時は開業15年目で社員数は5名ほど。周囲を見ると、開業数年ながら急成長する税理士事務所が目に入る。「もう一段上の成長を目指そう!」と一念発起したのが2004年のこと。大石氏はスタッフを集め、『顧客倍増計画』を宣言した。大石氏が初めて明確な経営ビジョンを打ち出した瞬間だった。

「それまで、事務所の事業計画をつくったこともない私でしたが、まずはホームページを開設し、ミッションを宣言しました。そして、代表としての所長コラムの連載執筆を始め、情報発信を心がけるようにしたのです。結果として、それが大きな転機になりました」

意識したのは、税務会計については一切書かずに、中小企業の経営に役立つ情報のみを発信し続けること。いい会社ってどんな会社なんだ――自問自答が始まる。

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Profile

税理士法人 大石会計事務所 大石 豊司

税理士法人 大石会計事務所大石 豊司

1982年、明治学院大学経済学部卒業後、山梨中央銀行に入行。3年半後に退行し、税理士を目指しながら会計事務所に勤務。87年、税理士試験に合格。89年、大石会計事務所として独立開業。2009年、税理士法人化し、現在に至る。著書に『中小企業を長く続ける社長の指南書』(現代書林)など。

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