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「「第2の創業」がスタート!グローバル事業のさらなる伸長を数字で支える要石に」
日立建機株式会社
財務本部
経理・財務最前線
全日本空輸株式会社財務部
“空の競争”が激しさを増すなか、全日本空輸(ANA)は、さらなる国際化を経営の柱に位置づけている。
「国内シェアナンバー1であればエンジョイできた時代は、とうの昔に終わりました。高い実績を持つ国内マーケットを大切にしながら、国際路線、なかでも成長著しいアジアに軸足を置いた事業戦略を着々と実行に移しているところです。当然のことながら、経理・財務部門にも、そうした経営方針を深く理解した、スピーディなサポートが求められています」と、この4月に同社のCFOに就任した殿元清司氏は言う。
その役割を担う同社財務部は、部長以下、大きく財務、管理会計、収入管理、会計の4つのファンクションから成る。会計のファンクションは、さらに4つのチームに分かれており、税務、固定資産といった専門経理を行うチーム、グループ連結決算およびANA単独決算を担当するチーム、グループ会社29社の決算業務を受託するチーム、事業所の経理業務を行うチームが置かれている。総勢で130人強の陣容だ。
「業務の効率化、コストダウンは、財務のような間接部門にとっても至上命題。たとえば会計の中の2つのチームは、それまで各子会社、事業所に分散していた業務を、段階的に本社に集約したものです」
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常務取締役執行役員殿元 清司
1978年、関西学院大学経済学部卒業後、全日本空輸株式会社入社。経理部、IR推進室、企画室などを経て、2009年、取締役執行役員・貨物本部本部長に。12年4月、常務取締役執行役員(IR推進室・財務部担当)に就任した。