新天地から
新日本製鐵株式会社
財務部 決算グループリーダー池田 悟
日本を代表する鉄鋼メーカーである新日本製鐵。 国内 10カ所に生産拠点を有するほか、 関連会社は国内・海外合わせて約300社にものぼる。 そんな同社で長年に渡り、 企業内会計士として 実績を積み重ねてきたのが池田悟氏だ。 「会計周辺の知識も身につけながら、 企業の意志決定に 深く携わってこられた」と充実感を漂わせる。
今でこそ公認会計士試験の合格者が民間企業に就職するケースは増えつつあるが、20年近く前ともなるとまだ珍しい時代である。そんな中、大学3年で二次試験に合格。卒業と同時に新日本製鐵へ入社して以来、会計プロフェッションとして様々な経験を重ね、企業内会計士として活躍し続けるのが、同社財務部に所属する池田悟氏である。
現在、池田氏がリーダーを務める決算グループには約20人が在籍。社内はもちろん、国内外300社に及ぶグループ各社との連携を図りながら連結決算業務に当たる。2010年7月発表の同社決算資料によれば、第1四半期の経常利益は618億円。前年度第4四半期と比べると64億円の増加となったが、池田氏は今後ますます業績を改善したいとの思いを募らせる。
「近年の鉄鋼業界は、資源メジャーの寡占化や中国という巨大ユーザーの登場を背景に、資源価格が高騰。これまで年単位で行われていた資源会社との価格交渉も、今年度から四半期単位で行われることとなり、我々にとっては先が読みづらい状況下。しかしながら、鉄鋼の需要は世界的に回復傾向にある。当社もより一層、世界に通用する競争力の向上を図っています」
そこで、池田氏は通常の決算業務に留まらず、同社の発展につながる情報収集に努め、関係部署と密接にかかわり合いながら中期経営計画の策定や会社の意思決定をサポート。財務・会計のプロとして金融やファイナンス、事業の投融資、資金調達など幅広い分野で活躍し、社業発展に貢献する毎日を送っている。
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新日本製鐵株式会社財務部 決算グループリーダー池田 悟
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