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「東急連結グループの多様なビジネスに伴走しながら、最適な経理体制を実現する」
東急ファイナンスアンドアカウンティング株式会社
経理・財務最前線
株式会社オークネット財務経理部
中古車、中古デジタル機器、ブランド品、花き、中古バイク、中古医療機器などのオンラインオークションおよび流通に付随するサービスを提供する、循環型流通のマーケットデザインカンパニーである株式会社オークネット。ESG、SDGsへの関心が高まるなか、リユース品の二次流通の存在感は増す一方だ。安定した事業基盤のもと、持続的成長を続ける同社を支える財務経理部は10名の陣容。決算報告などの財務会計を担う経理グループ、予算の策定などの管理会計を担う財務予算グループに分かれ、監査法人対応なども手がける。
「事業拡大が速いため、決算や開示を適切に処理するのは当然、事業部と一体になって、受け身ではなく積極的に取り組むことが重要。事業部メンバーと密に連携するなか、適切な進言によって感謝されることは大きなやりがいです」と語るのは、同部をリードする坂田光大郎氏。財務予算グループのリーダーを務める矢野達也氏が脇を固め、躍進が著しい企業の成長をバックアップしている。
「私が入社した2013年当時は連結子会社も10社に満たなかったのですが、17年の再上場からM&Aが進み、グループも急拡大。現在は19社にのぼる連結子会社を含め、連結決算も上場基準での処理が求められており、上場企業の決算業務だけではなく、子会社との連携を含め連結決算のスキルが身につきます。また、新規事業、新サービスの創出が盛んであり、適切な決算開示のために、一から情報収集の仕組みづくりに携わる機会が多いことも当部に在籍するメリットだと考えています。具体的には、会計処理の検討、販売管理システムの自動仕訳の設計、事業部に管理、提出してもらう情報の要件定義の経験を積むことができます」(坂田氏)
そんな環境のなか、財務経理部に求められるコミュニケーションは事業部、関連会社など多岐にわたる。グループ全体の経理機能を充実させるため、本社財務経理部のメンバーが腕を振るう局面もあるという。
「M&A後、子会社の経理機能を立ち上げ直す機会も増え、部署や会社の枠にとらわれることなく、会計の専門性を生かすことができています」(矢野氏)
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左から、坂田 光大郎/矢野 達也
財務経理部
GM兼経理グループMGR 坂田 光大郎
2005年、慶應義塾大学経済学部卒業。09年、公認会計士試験合格。10年、優成監査法人に入所し、主に会計監査、株式公開支援業務などに従事。13年、株式会社オークネット入社。20年より現職。
財務経理部
財務予算グループMGR 矢野 達也
2009年、公認会計士試験合格。10年、中央大学商学部卒業後、EY新日本有限責任監査法人入所。13年、ニフティ株式会社入社。19年、ニフティライフスタイル株式会社取締役就任。20年、株式会社オークネット入社。