熱き会計人の転機
マクサス・コーポレートアドバイザリー株式会社
公認会計士藤原 悠
公認会計士を目指したきっかけを教えてください。
藤原もともと“参謀役”として誰かをサポートするのが好きでした。将来、就職する際は企業経営のサポートができる仕事に就きたいと漠然と考えていました。また学生時代、ピザ店のバイトをしていたところ社員に代わって店を回せる役職をいただいたんですが、これがすごく面白かった。発注、在庫管理からアルバイトのシフト管理、それらがピザ一枚の原価、そして売価設定までつながる。事業と数字(お金)がつながる面白さに気づきました。数字、特に会計のプロフェッショナルとして企業経営をサポートしたいとの思いが強くなり、公認会計士を目指すことにしました。
会計士試験合格後は、新日本有限責任監査法人(現EY新日本有限責任監査法人)に入所し、国内監査部に所属し製造業を中心に様々な業種を幅広く担当しました。また、クライアントの売上規模も数十億円〜数兆円規模まで大小様々でした。4年目以降は、監査の現場責任者を任されました。通常は前任の業務を引き継ぐことが多いのですが、私は誰かのやった仕事をなぞるのが嫌な性格で、上司に頼み込み、新規監査案件ばかり担当させてもらいました。
担当クライアントが買収や組織再編に積極的なこともあり、M&A案件に携わる機会が多くありました。クライアントを取り巻く経営環境の急速な変化とともに、それに対応すべく顧客から様々な相談をいただきましたが、会計監査の中での相談対応しかできず、悩んでいるクライアントの企業経営のサポートができているのかとの疑問が生じました。
会計スキルをベースとしながらもサービスの幅を広げ、クライアントに様々なサービスを提供したいとの思いが強くなり、FAS(ファイナンシャル・アドバイザリー・サービス)業務の道を選びました。
それでデロイト トーマツファイナンシャル アドバイザリーに転職を?
藤原はい。デロイトでは、M&Aトランザクションサービス部門で、M&A案件の財務面でのサポートを担当しました。主には財務デューデリジェンスや事業計画作成支援などです。会計監査とは違うやりがいを感じましたが、一方で大型案件が多く、チームも数名〜数十名となることもあり、どうしても案件全体に目が行き届きません。また所属部門以外の専門家やコンサルティング部門ともチームを組み、顧客の課題の総合的な解決に取り組むのも大手FASの特徴です。これを一人で提供できるスキルを身につけられたら、自身が目指す参謀役に近づけるとの思いが強くなりました。
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マクサス・コーポレートアドバイザリー株式会社公認会計士藤原 悠
マクサス・コーポレートアドバイザリー株式会社代表取締役社長 公認会計士
一般的に、専門家が集まると、お客さま目線が薄れがちです。しかし当社のモットーは、「最高の技能とサービス」を提供すること。M&Aアドバイザリーとしての専門スキルがあることは当然として、優れたサービスをお客さまに提供できるよう心がけています。採用活動においても、専門家にとどまろうとするのではなく、アドバイザーとしてのプロも目指す、そんなチャレンジ精神がある方を求めています。
その点、藤原のマインドは柔軟ですね。入社してまだ1年少々ですが、当社が携わっている様々な案件を通じて、これまで磨いてきた会計士としての実務能力は当然として、アドバイザーとしての能力をどんどん高めている印象があります。
今後2年、3年と経験を積んでいくうち、M&Aアドバイザーとして成長し、案件を引っ張っていく存在になるはず。「また藤原さんにお願いします」と言ってリピーターになってくださるお客さまが増えていくと、私は確信しています。