若き会計人の転機
新日本有限責任監査法人
第1事業部日本公認会計士協会準会員五十嵐 舞
公認会計士を目指そうと思ったきっかけを教えてください。
五十嵐大学時代は、自分が公認会計士になるなんて想像すらしていませんでした。卒業後の3年間は、マスコミ業界に身を置き、経験を積んでいました。
転機となったのは、女性のキャリアについて考えたこと。当時の働き方に、疑問を感じ始めていたのです。「年齢を重ねても活躍できる職場だろうか。女性が生涯、続けられる仕事だろうか。ここが本当に、自分の居場所だといえるだろうか」と。
私は、結婚、出産後も働き続けたいと考えるタイプ。社会に自分の居場所を見つけることができれば、ずっと輝けるはず。であれば、替えがきかない仕事に就かなければ、と模索し、辿り着いたのが公認会計士でした。というのも、大学時代は経済を学んでいたため、周囲に目指している友人がけっこういたのです。最も身近に感じられる国家資格だったのだと思います。
前職を退いてから約3年半は、勉強に専念しました。結果、試験に合格し、公認会計士として新天地へ。生涯続くであろう、新しい道を歩み始めたのです。
数ある監査法人のなかで、なぜ新日本有限責任監査法人を選んだのでしょうか。
五十嵐一つは、大手の監査法人であること。もう一つは、女性が長く働ける環境であること。この2つの条件にこだわって、入所先を検討しました。
まず、大手4法人に的を絞って、説明会や面接に出向きました。理由は、多くの事業会社と触れ合えることこそが、監査業務の一番の魅力だと思っていたから。とりわけ多様な国、業界、規模の事業会社にかかわれるのは中小より圧倒的に大手だろう、と考えたのです。
加えて、説明会に参加する際は、必ず女性リクルーターと話す機会を設けました。そこで働く未来の自分を、より鮮明にイメージしたかったからです。
新日本有限責任監査法人への入所の決め手となったのは、結婚や出産を経て、子育てをしながら働いている“ママさん公認会計士”との出会いでした。当法人には産休・育休のほか、時短勤務などの「複線型勤務制度」があり、それらを実際に利用したエピソードを聞かせてもらいました。リアルな体験談に触れることで、未来の自分を思い描くことができたのです。
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新日本有限責任監査法人第1事業部日本公認会計士協会準会員五十嵐 舞
早稲田大学政治経済学部経済学科卒業後、マスコミ関連企業に3年間勤務。その後、公認会計士の道を志し、2013年11月、公認会計士試験合格。14年2月、新日本有限責任監査法人に入所。現在に至る。
新日本有限責任監査法人第1事業部
公認会計士には、大きく分けて2つの要素が求められます。一つは、プロとして、会計や監査を理論的に突き詰めて専門知識と経験を蓄積すること。もう一つは、人の役に立ちたい、社会に貢献したいという気持ちです。様々な業務を通じて、監査法人がこれまで以上に社会から求められているのは、特に後者の要素ではないかと感じています。
五十嵐さんは、後者の要素をしっかりと持っていると思います。同じチームで仕事をした際、一緒にクライアントの棚卸現場に立ち会う機会があったのですが、クライアントとコミュニケーションを取る彼女の表情はとても生き生きしていました。そういったところが、社内外で評価されているのではないでしょうか。好奇心旺盛で、何事も積極的に取り組む彼女を見ていると、様々な仕事を任せてみたくなります。幅広いフィールドで活躍し、後進たちのよいロールモデルになってくれることを期待しています。