事務所探訪
株式会社青山財産ネットワークス
「財産に関するあらゆる悩みを解決する」をミッションに掲げ、高度なソリューションを提供する青山財産ネットワークス。創立以来、個人資産家と企業オーナーの支援に注力してきたが、時代の変化に伴ってクライアントの悩み、ニーズは多様化する一方だ。同社代表の蓮見正純氏は、財産承継・事業承継が複雑化する背景を語る。
「少子高齢化が進んで経済が長期低迷していることもあり、リタイヤ後の生活資金、相続税の納税資金の確保に関心が集まっています。また、後継者不足や事業継続の困難による廃業の増加など、事業承継を巡る問題も増えてきました。M&Aによって事業を承継したオーナーの財産運用・管理に関する相談も目立っています。財産も事業も、承継を巡る論点は複雑化し、これまで以上にきめ細やかな支援が求められます。このような状況だからこそ、当社ならではのコンサルティングが強みを発揮できると考えています」
2つの税理士法人や財産の承継・運用・管理のコンサルティング会社を抱える青山財産ネットワークスグループには、公認会計士・税理士・宅地建物取引士など国家資格を有する専門家が150名以上。多様化するニーズに専門家集団として対応する。個人資産家・企業オーナーに向けたコンサルティングを別部署で提供していたが、近年、編成を再考。チームで「経営の承継」と自社株を含めた「財産の承継」にワンストップで対応する。また、時代の変化に応じてさらにコンサルティング力を向上すべく、長年培ってきたノウハウ、知見を集約した「ART(アート)システム」を開発。テクノロジーも積極的に取り入れ、課題解決に臨む。
「財産コンサルティングで重要なのは問題の顕在化です。問題が可視化できれば、解決のアプローチも必然的に導き出すことができます。そこで生きるのが、会計事務所や税理士法人にはない、私たちならではの強みです。それは、アセットを動かして相続や事業承継の対策を考えられること。例えば、不動産の組み換えによって資金を調達したり、建物を建ててインカムを得たり、様々なアプローチがあります。こうしたアセットを動かす施策には税務知識だけではなく不動産、実事業などの専門知識が求められます。プランニングから問題解決の実践、特例税制に応じたアドバイスなど、あらゆる局面で対応できるコンサルティングファームは、私たちしかいないと自負しています」
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株式会社青山財産ネットワークス代表取締役社長 公認会計士蓮見 正純
1980年、慶應義塾大学商学部卒業。83年、青山監査法人に入所。監査、株式公開、事業承継対策などに従事する。その間、野村證券へ出向。91年、山田&パートナーズ入所。96年、プロジェストを設立、代表取締役に就任。2008年、プロジェストホールディングスと船井財産コンサルタンツを経営統合し、代表取締役社長に就任。12年、青山財産ネットワークスに商号変更。