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「東急連結グループの多様なビジネスに伴走しながら、最適な経理体制を実現する」
東急ファイナンスアンドアカウンティング株式会社
経理・財務最前線
トラスコ中山株式会社経理部
トラスコ中山株式会社は工場や建設現場といったものづくりの現場で必要とされる工具や消耗品などの「プロツール」を供給する卸売業社だ。国内外に94カ所の拠点を整備し、そのうち28カ所は自前の物流センターである。独自の物流ネットワークを構築し、物流センターに60万アイテムを超える在庫を持ち、即納体制を構築することで日本の基幹産業を支えてきた。同社の仕入先は3500社を超え、得意先は5600社以上。「即納こそ最大のサービス」を掲げ、物流と営業の緊密な連携で顧客の多様なニーズに応えている。20名のメンバーが在籍する経理部も、独自性の高い物流や、デジタルを活用して課題解決に臨む営業体制への理解が深い。経理部長の下津敦嗣氏は、バックオフィスであっても自分事としてビジネスを捉え、事業部に伴走するマインドに触れた。
「新卒社員は入社1年目に物流、2年目に営業に配属され、当社事業の根幹を理解します。経理部には、通常の人事異動で着任した人、本人の意思で他部署の人材募集に応募できるオープンポジションチャレンジ制度を利用して異動してきた人、スペシャリストとして採用した公認会計士資格などを有する人が5名在籍するなど様々な人材がいます。当社ならではの事業に関する知識や会計知識の専門性など各人の知見を生かして決算を手がける経理課や資金調達を担う財務課で活躍してくれています」
営業や物流部門の「必要な時に、必要なものを、必要なだけお届けする」ミッションを経理部が支援する。「営業や物流の本来のリソースを最大限にすることが我々の使命。入金処理や経費精算を迅速に進め、頼りがいがある部署として全部門の利便性をさらに高めていきたいですね」と下津氏は意気込む。
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経営管理本部 経理部 部長下津 敦嗣
2002年、信州大学繊維学部卒業後、トラスコ中山株式会社入社。11年、江戸川支店支店長。14年、大阪本社総務課課長兼法務課課長兼車両運行管理課課長。21年、経営企画部部長兼経営企画・広報IR課課長。24年、経営管理本部経理部部長。