事務所探訪
スタートアップ会計事務所
事務所名に冠したとおり、創業期にある中小企業を中心に税務支援を展開するスタートアップ会計事務所。代表の大堀優氏は「スタートアップの経営支援は競合がひしめくレッドオーシャンです。しかし、それまでのキャリアから“勝てる”自信がありました」と語る。
独立前から会計事務所で創業支援の実績を積んでおり、その知見を生かせる領域で開業したのだ。6年目を迎えた現在、顧客数は850社以上。現在も月平均で30社増を継続しており、その成長は目覚ましい。顧客の経営者層は30代がボリュームゾーンで、近年は学生で起業する10代~20代の顧客も増えているという。
一方、経営支援に従事する税務メンバーの平均年齢は30歳の若さ。同年代の経営者をフットワークよく支援している。
「『話しやすさナンバーワンの会計事務所』とうたっているとおり、かゆいところに手が届くサービスが自慢です。私たちの顧客は士業然とした対応、堅さを嫌う傾向があります。メールよりチャットで連絡を取りたいという方も多いですから、メンバーには『連絡の際は絵文字を使ってOK』と指導しているほどです。クイックなレスポンスとフランクなメッセージで顧客との距離感を縮めながら、きめ細かいサービスを提供していきたいと考えています」
創業期の中小企業への対応だけに、難易度の高い税務は実はそう多くない。ルーティン業務より資金調達や助成金、各種交付金のアドバイスなどをとおし、臨機応変な対応が求められる。
「コロナ禍では飲食業の顧客への対応が印象に残ります。手元資金がどんどんなくなっていく中、業務の再構築、人員の整理も進めなければならない。そこではスピード感を持った資金調達が生命線でした。資金繰りに追われる経営者にタイムリーな支援が届けられるか、私たちも全力で対応にあたりました。徹底的に支援したからこそ、信頼をいただけると思っています」
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スタートアップ会計事務所代表税理士 大堀 優
明治大学商学部卒業。大学院修了後、ベンチャー支援を得意とする会計事務所に入所。2013年、税理士登録。4年の勤務を経て、15年2月にスタートアップ会計事務所を設立。17年、スタートアップ社会保険労務士事務所を併設。スタートアップ企業の税務会計から人事労務までワンストップで対応する。