事務所探訪
アクタス税理士法人/アクタスマネージメントサービス株式会社
アクタスグループは、経営コンサルティングに注力するアクタスマネジメントサービス株式会社のほか、税理士法人、社労士事務所という3つの組織の総合力で、クライアントの多様なニーズに応えている。東京と大阪を合わせて4拠点を設け、総勢120名強の陣容。提供するサービスは、税務会計、国際税務、人事労務、システムコンサルティング、さらには企業再生、資産の流動化・証券化アドバイザリー業務など、非常に多岐にわたる。クライアントも、ベンチャーから大手上場企業まで様々である。
代表取締役の加藤幸人氏は、「税務会計から派生して、お客さまが求めるニーズに合わせ、どんどん業容を広げてきた結果なんですよ」と話す。
「例えば、中小企業の経理を支援していると給料計算もやってほしいという相談をいただく。ならば社労士業務でサポートできるではないか。それも初めは給料計算の代行などに携わっていると、現場が人事評価、規程整備や就業管理の煩雑さで悩んでいることがわかる。ならば、人事労務コンサルやシステムコンサルもやろう、といった流れです」
中小企業のクライアントに関しては、「基本的に記帳代行はやらない」というスタンス。
「お客さまが書いた伝票を預かってきて入力していたのでは、それだけ時間がかかってしまいます。それよりも、会計ソフトの導入を支援して、お客さまが“自計化”すれば、数字をタイムリーに把握できるわけです。当社では、クライアント自らが作成する試算表をもとにした月次経営会議を、顧問業務の基本に据えています」
月次の数値を見て経営状況を把握したうえで、次への具体的な打ち手に結び付けるアドバイスや提案を行い、差別化を図るわけだ。
「他方、上場企業の場合は連結納税、税務コンプライアンス中心の、専門性の高いコンサルティングを提供しています。ベンチャー企業には経理代行も含めたアーリーステージに合ったサポートをすることもあります」
あくまでも個別の企業にとって最も必要とされるサービスを見つけ出し、提供している。
この記事の続きを閲覧するには、ご登録 [無料] が必要です。
vol.15の目次一覧 |
---|