熱き会計人の転機
株式会社サイバーエージェント
経営本部 財務経理室マネージャー秋道 雄仁
公認会計士になるまでの経緯を教えてください。
秋道大学卒業後に就職したのは大手製造業の営業職です。同社は成熟産業で、その長い歴史を敬う気持ちがある一方、今後の成長を疑問に思うところも。このまま居続けても、自分の将来が想像できてしまうと感じ始めたのが入社半年後のことでした。そこで、新たな挑戦のための武器として、公認会計士資格を取ろうと決めたのです。
勉強を始めてから約半年間は、仕事と両立させていました。しかし、これがなかなかハードだったため、不退転の決意で退職。それから勉強に専念し、2回目の試験で合格しました。合格後は、有限責任監査法人トーマツへ。監査法人の独占業務である監査業務を経験し、公認会計士としてのベースをしっかり固めたいと考えていました。
どんな業務を任され、どんな学びを得ましたか?
秋道担当したのは、大手総合商社の連結監査です。年の半分ほどは商社に出向き、監査に従事する日々。事業は多種多様で、「カップラーメンから宇宙船まで」と表現されるほど。加えてスケールが大きな事業や案件も多く、貴重な経験をさせてもらいました。また、商社の方も監査チームの方も、優秀な方ばかり。とても刺激ある環境でした。
一方、担当業務が米国会計基準に基づく監査ゆえ膨大な開示量や会計基準があり、どうしても事業家や投資家の目線ではなく、会計だけの視点でしか仕事ができてないと感じることが増えていきました。また、監査人は事業スピードとオーナーシップに対して貢献しづらい第三者という立場にギャップも……。もう少し事業に踏み込めないものかと考え始めたのが転職のきっかけです。入所丸5年、シニアスタッフの頃でした。
新天地をサイバーエージェントに決めた理由は?
秋道サイバーエージェントで働いているトーマツ時代の元同僚が、私が転職活動をしていると聞いて、紹介してくれたのです。それから、財務経理室責任者の石井と面会、その日の夜に食事へ行き、翌日には役員と会って内定をいただきました。
採用一つとってもこの規模でこのスピード感が出せる当社。確信したのです。こんな会社、ほかにはないのではないか、と。
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株式会社サイバーエージェント経営本部 財務経理室マネージャー秋道 雄仁
株式会社サイバーエージェント経営本部 財務経理室
当社は、私が入社した2004年から年商を10倍ほどに伸ばしており、急激に拡大しています。特にここ4~5年の成長ぶりは著しく、これを支える人材の確保が課題でした。81社の子会社をもち、事業最優先の私たちが求める人材は、会計や財務、税務のスキルをもち、かつ自ら提案できる人。秋道さんに会った瞬間、「うちに合うな」と直感。当日夜には食事に行き、翌日には役員を紹介、即採用が決まりました。
財務経理室の仕事は、様々な難問に対峙することもしばしば。そのなかで最適解を見つけるのは心身ともに大変なことです。秋道さんは、悪戦苦闘しながらも努力し続け、常に成果を出してきました。入社2年ほどでマネージャーになりましたが、トップを目指せると思っています。当社はすでに、個人の力ではどうにもならない規模。マネージャーとしてチームを動かし、今以上に活躍してくれると期待しています