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最新号

Accountant's magazine vol.61

-アカウンタンツマガジン-
2021年04月01日発行

会計士の肖像

「これからのカギは"快適性"。「心地よさ」という価値観を敏感に察知し、対応する力が必要になる」

株式会社JBAホールディングス
代表取締役 グループCEO脇 一郎

会計士の肖像

スポーツを通じて鍛えられたメンタリティと勝負感

脇一郎の経歴は少々異色だ。大学在学中、公認会計士第二次試験に一発合格し、順当に監査法人でスタートを切ったが、その後は複数の外資系企業で財務経理責任者、代表取締役社長を歴任、“ビジネス”の世界でキャリアを重ねてきた。そして、2006年にジャパン・ビジネス・アシュアランス(JBA)の設立に参画。現在は、会計コンサルティングを柱に税務コンサル、人材・リーガル・グローバルサービスを提供するJBAグループのCEOとして指揮を執る。脇が挑み続けているのは、“個”が輝く、真なるプロフェッショナルファームの構築であり、その視点は独創的だ。「人生は自分で切り拓くもの」という言葉どおり、脇は常にチャレンジングな道を歩んでいる。

地元は横浜で、親は宝石の卸業を営んでいました。商社を通じて海外からモノを仕入れ、日本の小売店に卸す商売で、外国人との付き合いもあったから、家はわりに国際的な雰囲気だったんですよ。何となくカッコいいなぁと憧れる一方、宝石の商売って不安定だから、羽振りのいい時、悪い時、あるいはトラブルなど、ビジネスにおける様々な局面を見てきました。そういう不安定さがあったからでしょう、親は私たち男3人兄弟に「何か資格を取って手に職をつけろ」と。後に聞いた話によると、母親は息子たちを「弁護士、公認会計士、医者にしたい」と言っていたらしく……結果、資格を取ったのは長男である私だけですが、後の歩みからすると、自分の根っこは商売人気質なのだろうと思います。

5歳から始めた水泳を皮切りに、ピアノやスキーなど、いろんな習い事をしてきました。中でもかなり真面目にやったのがテニス。「やるならとことん」というのが脇家の方針で、例えば水泳はジュニアオリンピック手前までいったとか、テニスは全日本ジュニア選抜でシングルス3位を獲ったとか、それなりの結果は出してきました。テニスについては、本気でプロの道を目指した時期もあったんですよ。

それをあきらめたのは、高校2年の時。今思えば、メンタルがついていかなかった。対トップ選手の試合ともなると、相手を蹴落としにいく強烈な競争心が必要で、そういう部分が弱かったのでしょう。私はテニスクラブに所属していたので、テニス強豪校へという選択はせず、地元の進学校である神奈川県立川和高校へ進学したのですが、徐々に強豪校の選手に負けるようになり、もうプロは無理だろうと。あきらめた時は大きな敗北感があったけれど、何かを極めるというメンタリティはテニスによって培われたと思います。アスリートに求められる勝負強さって、経営にも通じるものがある。その意味では、当時の経験が今の仕事に十分生かされていると思います。

「違う世界で頑張らないと」――親から言われていた“資格”のことを念頭に置きつつ、脇は大学受験に臨んだ。ただ、受験前は「法学部に入ったら弁護士に、経済や商学部に入ったら公認会計士に」くらいの考えだったらしい。そして結果的には、早稲田大学の商学部に進学したことにより、脇は公認会計士への扉を開いたのである。

とはいえ、入学当初から公認会計士試験を目指していたわけじゃなく、ごくフツーの大学生活ですよ。地元の進学塾で講師のバイトをしたり、早大オレンジというテニスクラブに入って活動したり。クラブには、私のテニス歴を知る先輩に誘われて入ったんですけど、自分の役割として「とりあえず勝てばいいんですよね」的な感じで、わりとドライにやっていました。熱心に練習しなくてもレギュラー戦で勝ったりするものだから、申し訳ないなぁ……なんて思いつつ(笑)。

公認会計士試験に向けて勉強しようと動いたのは、3年の夏から。専門予備校にも通い、翌年には合格したんですけど、これは何も成績が特段よかったという話ではなく、戦略的に臨んだ結果です。受験なのだから「受かれば勝ち」という発想で、どうしたかというと、大手予備校3校のテキストと答案練習を取り寄せて、内容はあまり理解せず全部暗記したのです。一言一句、完璧に。答練以外から問題が出てきても、ほとんどの人ができないわけですから……。

要するに、結果をどうすればいいのかを考えて、それに対してストレートにアプローチするやり方です。アカデミックではないし、こういう勉強法は褒められないかもしれませんが、どんなに頭がよくても、試験に合格しなければ意味がない。と、多分にビジネスっぽい結果思考型なんですよね。それに、テニスのような最終的には勝者が一人しか出ないスポーツと比べれば、当時の第二次試験合格者は600人ほどでしたから、その中に入ればいいという話で、いける気はしていました。でも、だからというか私は科目としての簿記や会計が得意ではなく、実際、大学4年の時は簿記の単位を落としたんですよ。第二次試験に合格していたのに(笑)。

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Profile

株式会社JBAホールディングス 代表取締役 グループCEO 脇 一郎

株式会社JBAホールディングス代表取締役 グループCEO脇 一郎

1968年8月5日
神奈川県横浜市生まれ
1992年10月
公認会計士
第二次試験合格
1993年3月
早稲田大学商学部卒業
1993年4月
中央監査法人
国際部入所
1996年6月
公認会計士登録
1996年8月
ヘレウス・エレクトロナイト株式会社
ファイナンシャル・コントローラ
2001年7月
ラムリサーチ株式会社
ビジネスアナリスト
2002年9月
Exactソフトウエア株式会社
代表取締役社長
2006年3月
ジャパン・ビジネス・
アシュアランス
株式会社創業参画
取締役マネージング
ディレクター
2016年9月
株式会社JBAホールディングス
代表取締役
グループCEO

専門家としての対外活動
●日本公認会計士協会常務理事
 (ダイバーシティ&インクルージョン担当)/組織内会計士協議会会長
●国際会計士連盟(IFAC)
 企業内職業会計士(PAIB)
 アドバイザリーグループメンバー
●早稲田大学会計大学院非常勤講師

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