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「東急連結グループの多様なビジネスに伴走しながら、最適な経理体制を実現する」
東急ファイナンスアンドアカウンティング株式会社
経理・財務最前線
AnyMind Japan株式会社Finance
AnyMind Groupは、2016年にシンガポールで創業。メディア・ブランド運営企業やインフルエンサーなどの個人向けに、商品開発、生産、EC、物流、マーケティングなど、ブランドビジネス全体を支えるプラットフォームを展開する。マーケットはアジア全域。世界13市場17拠点にオフィスを構えている。
同社ファイナンスチームには、グループの連結決算を担う連結経理部と、各拠点でローカルの経理実務にあたるメンバーを含めて57名が所属する。日々発生する経理業務を遂行する傍ら、グローバルの決算を着実に進めるのが目下のミッションだ。
「創業6年の若い会社ですから、組織体制としてはまだまだ課題だらけです。今はメジャー企業を目指し、ふさわしい業務プロセスや、ミスなくタイムリーに開示を行う体制づくりに注力しています」
そう語るのはファイナンスチームを率いる岩下洋平氏。トーマツを経て、複数の事業会社の経理財務部門に勤務したのち、同社に参画した。
「過去に勤務した監査法人や上場企業では、“上場企業のあるべき姿や経理に当然求められるオペレーション”を学びました。その経験を生かし、今度はベンチャー企業で一から仕組みをつくり上げてみたかった。上場を見据えている会社はほかにもありましたが、事業が単一であったり、マーケットが日本国内のみだったりとビジネスの幅やそこで得られる経験や成長の可能性が限られていると感じました。前職でも海外事業に携わっていましたから、自分の経験やスキルを伸ばすためにも、アジア圏で広く事業を展開し、プロダクトやサービスの種類も豊富な当社が魅力的に映りました」
グローバル連結経理部の中心メンバーとしては、岩下氏に近いマインドが望ましいのだろう。つまり経理実務のルーティンを回すことのみならず、まだ完成していない組織をともにつくることを楽しむマインドだ。
「当社は事業の成長スピードも早い。そのスピードについていきながら自分からガンガン課題を発見し、解決に取り組む姿勢が最低限必要です。もちろん、大変さもありますが、完成されている大企業の連結経理部とは異なり、いろいろ整備途上にあるので“何をしてもプラスになる”という意味で、実は日々の成長を感じやすいですし、また成果も出しやすい環境です」
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Regional Deputy / Head of Finance岩下 洋平
首都大学東京大学院社会科学研究科経営学専攻修了。2005年、公認会計士第二次試験合格後、監査法人トーマツ(当時)入所。事業会社への出向を経て、東証一部上場、外資系など複数の一般事業会社経理財務部門で勤務。20年8月、AnyMind Japan株式会社に入社。