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「第二期 第6回基調講演 女性専門職業人が判断を下す時の課題」
参議院議員・公認会計士・税理士
竹谷 とし子
藤沼塾レポート
日比谷パーク法律事務所
代表パートナー・弁護士久保利 英明
弁護士業界で同じようなことが起こったら、みんな黙っていないだろう。日弁連が先頭に立って、弁護士という価値を守るために、それを棄損しようとする相手と一戦構えるはずだ。すでにそういう局面なのではないかというのが、私の率直な感想なのである。
あらためて確認しておけば、弁護士と会計士は“プロフェッションの双璧”である。企業活動を考えても、この両者が担う「適法性」「公正な会計」というベースが揃って、初めて真っ当な経営が可能になるのだ。もし、会社の中で会計士や弁護士が普通に活動しているような環境にあったなら、そもそも東芝や神戸製鋼のような不祥事は起こらなかったであろう。
トップ500企業の1割の社長をロイヤーが占めるアメリカの状況などに比べれば、日本の弁護士業界も大きなことはいえないが、司法制度改革以降、企業の法務部には二千数百人の弁護士が在籍するようになっている。その結果、我々外部の人間は格段に仕事がしやすくなった。「この法的リスクを回避するために、御社は今こう動くべきだ」といったアドバイスを、素直に理解してもらえるからだ。
翻って、会計士はどうか?おそらく、企業に法務部など存在せず、ただ契約を担当する人間に法的問題を説明するのに四苦八苦した、かつて我々が置かれていた状況と似たような段階にあるのではないだろうか。今の企業の財務の人たちは、監査法人が「ダメです」と言っていることの意味を、十分理解できていないと思う。会計士の地位向上のためにも、もっと会社の内部、すなわち監査の外側に“味方”“応援団”を増やすことが重要である。
日比谷パーク法律事務所代表パートナー・弁護士久保利 英明
くぼり・ひであき/1968年、東京大学法学部卒業。ヨーロッパ・アフリカ・アジアを放浪した後、71年に弁護士登録。第二東京弁護士会会長、日弁連副会長などを歴任。現在は金融庁総務企画局参事、株式会社日本取引所グループ社外取締役なども務める。コンプライアンス問題の権威として知られ、一票の格差是正運動にも参加。専門分野は、コーポレートガバナンス及びコンプライアンス、M&A、株主総会運営、金融商品取引法、独禁法等企業法務、知的財産権など。