
青山学院大学大学院
会計プロフェッション研究科教授・博士八田 進二
CFEは、会計(不正はいかにして実行され、隠蔽されるか)、法律(どのような法的側面に留意すべきか)、調査(不正疑惑をどう解明するか)に加えて、犯罪学(人はなぜ不正を働くのか、どうすれば防げるのか)の4分野について、専門知識を習得した者に、与えられることになっている。私も日本での協会の立ち上げに協力したが、企業などの不祥事が後を絶たない状況下、かなり“役立つ”資格ではないかと思っている。ちなみに、米国であのワールドコム会計不正事件解明の中心的な役割を担ったのは、CFE資格を持つシンシア・クーパーという女性だった。
民間資格でもあり、これだけで独立開業は難しいだろうが、弁護士や企業内の監査役や内部監査人が、プラスアルファのスキルとして取得するケースが多い。もちろん会計士もいるが、業界内でもっと注目されてもいいように感じる。不正リスク対応能力を磨くことは、監査の質の向上にも貢献するはずである。
青山学院大学大学院会計プロフェッション研究科教授・博士八田 進二
慶應義塾大学大学院商学研究科 博士課程単位取得満期退学。博士(プロフェッショナル会計学・青山学院大学)。2005年より現職。 現在、日本内部統制研究学会会長、金融庁企業会計審議会委員を兼務し、職業倫理、内部統制、ガバナンスなどの研究分野で活躍。