
青山学院大学大学院
会計プロフェッション研究科教授・博士八田 進二
しかし、それは2つの意味で間違っていると私は思う。第1に、教育現場をはじめ我々を取り巻く環境は、IT化一つとっても、シニアの世代には想像できない速さで動いている。それを理解しない人が、次世代を担う若者の教育環境を整えようとしても、所詮無理がある。第2に、制度の変更にかかわったならば、その結果を見届ける責任を持つべきであるが、しかるべき年齢になっていれば、それも難しい。
大学等の教育改革には時間がかかる。入試科目やカリキュラムを大胆に変えようと思ったら、検討自体に1~2年。決めたからと、いきなり変更はできない。中身のアナウンスを高校1年生にして、彼らが実際に入試に挑むまで3年。成果をウンヌンできるのは、少なくとも“1期生”が大学を巣立つ4年先まで待たなくてはならない。都合、最短でも10年近くはかかるのである。
米国などでは当たり前のそうした議論が我が国で皆無なのは、私には不思議でならない。
青山学院大学大学院会計プロフェッション研究科教授・博士八田 進二
慶應義塾大学大学院商学研究科 博士課程単位取得満期退学。博士(プロフェッショナル会計学・青山学院大学)。2005年より現職。現在、日本内部統制研究学会会長、金融庁企業会計審議会臨時委員(監査部会)を兼務し、職業倫理、内部統制、ガバナンスなどの研究分野で活躍。
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