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Accountant's magazine vol.33

-アカウンタンツマガジン-
2015年12月01日発行

会計士の肖像

「ビジネスの共通言語は"数字"。それに最も精通する会計士が、自らできることを限定する。実にもったいないことである」

篠崎公認会計士事務所
篠崎 真吾

資格を取得し、マネージャーへの“昇格”が認められた入所5年目の95年、篠崎は“思い”を実行に移す。外資系証券会社2社の内定を取りつけ、辞職を申し出たのだ。ところが……。

僕が辞めるのを聞きつけた、かわいがってくれていた米国人パートナーに、昼飯に誘われたんですね。証券監査のスペシャリストでした。これは渡りに船だと、「どっちに行くべきでしょう?」と相談したら、「シノザキ、お前にとって証券は“ラスト・プレイス・トゥー・ゴー”だ。やめておけ」と言うのです。「何言ってるんだ、この人?」って、目が点ですよ。

そうしたら、おもむろに名刺を取り出して、「この人物が部下を探しているから、明日会いに行ってこい」と。書かれていたのは、マイクロソフトCFOの肩書でした。もちろん迷いましたけど、ITは経験していたし、やっぱり楽しそうな雰囲気はする。それで、お世話になることにしたのです。

入ってみると、ちょうど『windows95』発売の直前で、社内はまさにお祭り騒ぎですよ。僕の肩書は、CFO直轄のビジネスアナリストでしたけど、要はルーチンワークを持たない、財務分野の遊軍です。なにせ、会社の急成長期ですから、数字にかかわる問題が次々に発生する。そういうのをプロジェクトベースで解決していく、という感じの仕事でした。

予想どおりすごくエキサイティングで、深夜まで働いてタクシー帰りの毎日も、苦にはならなかったのですが……。ある朝、幼稚園児くらいになっていた2番目の子が、「パパ行ってらっしゃい、今度いつ帰ってくるの?」って、眠い目をこすりながら言うんですよ。自分がいかに“まずい生活”をしているのか、それで思い知らされました。

Profile

篠崎公認会計士事務所 篠崎 真吾

篠崎公認会計士事務所篠崎 真吾

1962年8月17日
静岡県河津町生まれ
1982年4月
一橋大学法学部入学
1984年4月
株式会社データクラフト設立
1990年10月
公認会計士第二次試験合格
中央新光監査法人入所
1993年2月
公認会計士登録
1995年6月
日本マイクロソフト株式会社入社
1998年6月
マースジャパン株式会社入社
2000年6月
篠崎公認会計士事務所設立
2005年12月
株式会社ロッテリア
代表取締役社長兼
最高執行責任者就任
2011年3月11日
株式会社エス・アソシエイツ設立

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