監査法人の未来を担うエースたち
有限責任監査法人トーマツ
監査・保証事業本部 IPO監査専門チーム(東京)草場 麻美子
だが、ここで転機が訪れる。「プレス職はめちゃくちゃ楽しかった」としながらも、10年後、20年後のビジョンが見えてこなかった。
「アパレルの世界は学んだことを一つずつ積み上げるというより、センスが問われる世界。私はその自信がありませんでした。長く働き続けるため、私は専門的な知識を身につけつつ、自分がキャリアアップしている実感を得ながら働きたかった。当時一緒に仕事をしていた、フォトグラファー、スタイリスト、デザイナーといった〝プロフェッショナル〟の皆さんから受けた刺激もあったと思います。普通の〝服が好きな人〟としてではなく、専門職としてアパレルに携わりたくなったんです」
そこで目をつけたのが大学時代に学んでいた会計だ。アパレルの世界に「会計リテラシーが高い人が少ない」のも実感していた。会計知識という専門性を武器に、アパレル業界に価値提供したい。草場氏のキャリアの軸が定まった瞬間だ。その後、背水の陣を敷き、アパレル企業を退職。1日10時間以上という勉強漬けの2年間を過ごした。
「好きなアパレルの仕事を離れるのは勇気が要りました。でも幸い、家族は応援してくれたんです。勉強に集中していた時期は実家に戻り、家族のサポートを受けました。普通なら『合格しなければ』とプレッシャーがかかりそうなところですが、私は不思議と〝受かる〟自信がありました。30歳を超えて勉強に集中できること自体、苦しいどころか楽しかったです。ただ、会計の専門学校で友達をつくると遊んでしまいそうだったので(笑)、一人でストイックに勉強するように心がけました」
有限責任監査法人トーマツ監査・保証事業本部 IPO監査専門チーム(東京)草場 麻美子