会計・経理職の転職専門エージェント > 公認会計士とは > アカウンタンツマガジン[Accountant's magazine] > vol.11 > 竹中 征夫(Takenaka Partners LLC President&CEO) - 会計士の肖像
現場で働く会計士の声

Accountant's magazineとは

back
number

Accountant's magazine vol.11

-アカウンタンツマガジン-
2012年04月01日発行

会計士の肖像

「物事を成し得るには、人の力を信じ、情熱を持つこと。共鳴し合う人間が集まれば、世の中は確実に動くのだから」

Takenaka Partners LLC
President&CEO竹中 征夫

日本の真なる国際化のために。新たな潮流を生み出すべく奔走する

潮が引いたあと、竹中が行ったのは今一度「原理原則に立ち返る」ということ。正しいM&Aとはどういうものか。かつてミネベアの高橋氏から学んだものは何だったのか。本質はプロアクティブにある。自ら考え求め、自分にないものを手に入れ、“時”を買う。日本企業に活力を与えるような「成功するM&A」に貢献する――竹中のミッションはここにある。

M&Aは、これからの日本企業にとってオプションではなく、マストになります。時間とコストをかければ、何でもゼロからつくり上げることはできるけれど、今のようなスピードとチェンジの時代、それはリスクになってしまう。既存するプラットフォームを使って、そこに自分たちの力を付加して目的を達成する、それがM&Aです。売買だけうまくいっても、その後の企業経営に失敗したら意味がありません。

だから、私たちが実践しているのは「グリーンフィールド・リサーチから始めるM&A」。つまり、戦略目的に合致する企業をゼロから探すスタイルです。売却を表明している企業を持ってくるのは誰にでもできるし、プロアクティブじゃないから。ただ、残念ながら、日本の企業は未だM&Aに慣れていないんです。売買に対する意義が大きく、成功するM&Aのスタンダードができていない。私は、それを確立したい。成功例をつくっていくことで、新たな潮流ができれば……。

私は、自分を「昭和のジョン万次郎」だと思っているんですよ。漁船が難破して心ならずもアメリカに渡り、日本の開国に寄与した幕末の漁師、万次郎。同じような年頃に渡米し、微力ながら日本企業のグローバル化に尽力してきた私と、どこか重なるでしょう?まだ道半ば。そう思っているから、この年齢ながらまだまだ貢献できる、ムーブメントを起こせるとも思っているのです。今の日本人が一番いけないのは、人の力を信じていないこと。しょうがない、自分じゃ何もできない……違いますよ。すべては一人の力から始まり、そこに共鳴する人が集まって世の中は動いていく。物事を成し遂げるには、人の力を信じ、情熱を持つこと。大事なことだと思いますよ。

創業以来、「Takenaka Partners」はクロスボーダーのM&A、合弁事業・戦略的提携の分野におけるアドバイザリーサービスで、豊富な実績を積み上げてきた。現在は、ロサンゼルスと東京の本部を中心に、アメリカだけでなく韓国、中国、インドなどへの進出、事業展開も幅広くサポートしている。現場主義を貫く竹中もまた、文字どおり、世界を飛び回る日々だ。長年にわたり“外から”日本を見てきた竹中は、祖国の現状を憂えている。「昔、日本といういい国があったよね」。このままでは、そういう話になりかねないと。

若い人はもっと外に出るべきだし、日本の企業だって、本当の意味でグローバルビジネスにチャレンジしなきゃいけない。高齢化、少子化の問題。そして東北の震災以降、一層深刻になっているデフレ。もう国内市場には甘えられません。外で稼いで国内に還元していかなければ、日本の人たちを面倒見ていけないですよ。日本には不変のこだわりがあって、それは、全部自分たちでやろうとすること。世界を見れば、もうそんな時代は終わっています。大成功しているグーグルであれ、オラクルであれ、みんな目的達成のために外部の力をうまく借りて、いい協調関係を築いているんですよ。それに気づいていないのが、大半の日本企業。そろそろ、本気で意識改革しないと。

韓国や中国の企業から学ぶものも多いですよ。彼らは日本を見て「どうしたら追いつけるか」、必死に知恵と工夫を重ね、やはり外部のリソースをうまく使っている。日本の大企業出身者も積極的に登用し、言葉は悪いですが、日本が捨てている人材を拾っているんですよ。目的達成のために。それがグローバル経済です。したたかに戦っていかないと、日本は全部負けてしまう。

ナポレオンじゃないけど、不可能なことなんてないんですよ。難しさはあってもね。人の力を借りる、組むということを発想すればいい。ただし、こちらに魅力がなければ相手はついてきませんから、自分を磨くことも重要な戦略のひとつです。知恵と工夫。私は、これをスマートという言葉で呼んでいますが、これから、すべてのビジネスにおいて極めて重要になってくるキーワードですよ。Please be smart――今、一番メッセージしたいことです。

※本文中敬称略

Profile

Takenaka Partners LLC President&CEO 竹中 征夫

Takenaka Partners LLCPresident&CEO竹中 征夫

1942年9月6日
愛知県豊橋市生まれ
1957年9月
アメリカへ転居
1965年6月
ユタ州立大学商学部卒業
ピート・マーウィック・ミッチェル会計事務所(PMM・現KPMG)入所
1967年3月
米国公認会計士試験合格
1973年7月
PMM米国本土初の日系人パートナーに就任
1981年7月
海外進出日本企業担当「ジャパン・プラクティス」統括責任者に就任(PMM筆頭パートナー)
1989年3月
Takenaka Partners LLCを設立

[主な著書]
『企業買収戦略‐M&Aによる新しい企業成長』(ダイヤモンド社)、『アメリカに自分の店をもつ本‐出店と経営のノウハウ』(実務教育出版)、『米国進出 人の集め方、使い方、活かし方‐日本企業の泣き所を克服する人事戦略』(日経BP出版センター)、『伸びる企業 伸ばす戦略‐環太平洋時代に求められる国際ビジネス感覚』(経済界)、『金融のしくみ‐1項目3分それだけでわかる!』(三笠書房)、『対米投資ガイドブック‐会社設立から事業運営の総て』(プレス・インターナショナル)ほか多数

Accountant's magazine
バックナンバー

Accountants_magazineバックナンバー 学生インターン募集中 PARTNERS

掲載企業抜粋(50音順)

あ行
か行
さ行
た行
な行
は行
ま行
や行
ら行
わ行

ジャスネットの強み

【閲覧無料】会計プロフェッションのヒューマンドキュメント誌「アカウンタンツマガジン」

ジャスネットコミュニケーションズ株式会社プライバシーマーク ジャスネットコミュニケーションズ株式会社は、「プライバシーマーク」使用許諾事業者として認定されています。


ジャスネットコミュニケーションズ株式会社 職業紹介優良事業者 ジャスネットコミュニケーションズ株式会社は、職業紹介優良事業者として認定されています。


↑ PAGE TOP

© JUSNET Communications Co.,LTD All rights reserved.

新規登録