米国公認会計士が活躍する場所
赤坂有限責任監査法人/一般社団法人Japan Society of U.S. CPAs 理事
諏訪 貴也
―― 監査法人での業務内容を教えてください。
諏訪メインは上場企業などの財務諸表監査です。よく知られているように、USCPAだと日本の監査業務では監査報告書にサインできないのですが、そのほかの部分では「USCPAだからこそできる仕事、できない仕事」が区別されているわけではありません。ただし、例えば外資系の親会社の監査をするビッグ4からのインストラクション対応で、子会社を監査することも多いです。英語の分厚い資料が送られてくるため、USCPAの強みが役立つ場面ですね。ほかにはアドバイザリー業務と、CISA(公認情報システム監査人)資格を取得してからはIT統制面の監査にも携わっています。
突然飛び込んだ会計の世界ですが、法令や基準に沿った細かい作業が多いのは、まだ苦手かもしれません。しかし、上場企業の経営者と正面から話せる機会を持てるのは、会計士ならではですし、監査業務のやりがいといえます。今後も仕事の幅を広げていきたいですね。
――一方で、一般社団法人JUSCPAの理事としても活動されています。
諏訪JUSCPAは日本国内のUSCPAホルダーと試験合格者のネットワーク団体です。私が入会したのは2018年頃でした。会計士には公認会計士協会などを通じた〝横のつながり〟や研修がありますが、USCPAはどうなんだろう?と気になって検索したのが参加のきっかけです。
JUSCPAの主な活動内容は、資格者に義務付けられているCPE(継続教育)のためのセミナーや、情報交換の場を提供すること。私はJUSCPAの総務や経理を担当しています。監査法人での本業のほうに慣れ、少し時間的な余裕ができたタイミングで、理事に就任しました。
―― JUSCPAに参加するメリットを、諏訪さんはどう感じていますか?
諏訪まず、USCPAホルダーとして自己研鑽できることです。メンバーが任意に参加できる部会では、仮想通貨やAIなど先端的なトピックについても学んでいます。セミナーに登壇する講師も著名な人が多いですよ。海外から講師を招いて英語でディスカッションすることもあります。
なによりUSCPAに少ない横のつながりが得られる場としてJUSCPAは貴重だと思います。例えば「外資系企業でリージョナルの財務マネージャーをしている」「国内大手企業の執行役員としてバリバリ活躍している」など、自分には思いもよらないキャリアを築いている方々に出会えるのも刺激的です。そう感じるのは私だけではないと思います。もともとUSCPAは、国内では〝独立できない〟資格です。企業のなかでどんなキャリアを積めるのか、情報を求めている資格者が多いのではないでしょうか。
赤坂有限責任監査法人/一般社団法人Japan Society of U.S. CPAs 理事諏訪 貴也
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