監査法人の未来を担うエースたち
有限責任 あずさ監査法人
第1統括事業部 第1事業部/マネジャー岸 龍彦
入所10年目の2020年、岸氏のキャリアに大きな変化が生じた。マネジャー昇格と同時に、自らの希望によりIPO監査事業部へ異動したのだ。現在もIPO準備会社等の監査にあたっている。
「IPOへの興味はずっとありました。入所1年目、公認会計士協会の下部組織の準会員会に所属していた頃、イベントの企画運営にかかわっていました。そこでスタートアップ企業経営者の話を聞く機会があり、彼らの〝ビジネスで世界を変えていく〟生き方や、熱量に触れたんです。30歳になる節目のタイミングで、実は転職も含めて身の振り方を考えていました。アドバイザリーの部署の人に話を聞いたこともありますし、証券会社にエントリーしようと考えたこともあります。でもまずは、監査法人の立場からしか経験できないIPOの世界に触れてみようと決めました」
現在、監査を担当している企業の多くは、宇宙やバイオベンチャーなど先端領域のスタートアップだ。それまで経験してきた大手企業の監査業務と、どのような違いを感じているのか。
「監査計画を立案し、監査手続東証や証券会社に出向して帰ってきた者や、IPO一筋十数年というベテランもいます。質問すれば誰かが答えてくれるという環境に、ずいぶん助けられています」 大手企業の監査からスタートきを遂行して、最終的に意見を表明する一連の流れは同じです。一方で、スタートアップのIPOには、ストックオプションや継続企業の前提など特有の論点があります。同じ監査でもまったくフォーカスポイントが異なります。また、以前は年商4兆円規模の大企業を担当していましたが、今見ているのはまだ年商ゼロだったり、赤字の企業もあるわけです。まるで違う生命体のようです」
IPO監査と並行して、「NEXTユニコーンアドバイザリー部」に所属し、有望企業のアドバイザリー業務にも関与している。こちらの業務は主に2つ。担当企業と定期的にミーティングを行い、相談事に乗るプロサポート業務と、官公庁などからリクエストを受けての調査業務だ。いずれも岸氏にとっては未経験かつ新規の業務になる。「会計についての質問なら守備範囲ですが、上場準備の注意点など、IPOに関する質問は何も答えられない状況から始まりました。もう必死に勉強しましたね。人に教えてもらう部分も大きかったです。NEXTユニコーンアドバイザリー部には、東証や証券会社に出向して帰ってきた者や、IPO一筋十数年というベテランもいます。質問すれば誰かが答えてくれるという環境に、ずいぶん助けられています」
有限責任 あずさ監査法人第1統括事業部 第1事業部/マネジャー岸 龍彦