The CFO –ニッポンの最高財務責任者たち-
GMOフィナンシャルホールディングス株式会社
取締役兼常務執行役 CFO山本 樹
事業会社に移ったからには、いずれは財務責任者、CFOになりたいと思っていた。「そのために仕事を頑張って、その目標は叶った。プロジェクトにも恵まれ、運もよかったと思います」と山本氏は言う。アベノミクスを追い風に会社も急成長を遂げた。現在は、GMOフィナンシャルホールディングスのCFOとして、人事総務、財務、経営企画部と、バックオフィス全般を統括する立場でもある。
「私の仕事の基本は、絶対に“事故を起こさない”ことだと思っています。財務でいえば、事業を拡大させる資金調達も大事ですが、正しい財務諸表をつくり、正しく報告することが重要。人事でいえば、会社の業績につながる戦略構築も大事ですが、法令を守り、パートナー(従業員)が働きやすく幸せになれる環境・制度をつくることが重要。新型コロナに際しても、グループ全体でかなり早くから対策を講じました。昨年1月末時点で、グループ全体で在宅勤務を導入したことは、多くのメディアに取り上げられました」
CFOを目指す人材に必要な資質としては、どんなものが大切なのか、山本氏に聞いてみた。
「バランスが大事だと思っています。CFOは社内の各部署とコミュニケーションをとり、そこで受けとめた情報を外部の株主などステークホルダーに表現する役割を担っています。内部の情報をうまく外部に伝えられるか、あるいは外部からのフィードバックをいかに経営に生かしていくか。そこが非常に面白いところです。これからも『金融サービスをもっとリーズナブルに もっと楽しく自由に』という企業理念の実現に向け、自分の力を最大限に発揮していきたいですね」
振り返ってみれば、偶然や人の縁が導いたキャリアだ。理想の将来に向かって愚直に突き進むタイプであれば、こうはならなかったと山本氏は言う。
「いつか会計士として培った知見とノウハウを活用し、何かを成し遂げたいと漠然と思ってはいましたが、これまでずっと、目の前の仕事に集中し、常に楽しもうとしてきたんですね。そして、ふときたチャンスを逃がさず、自分の直感に従って全力で挑戦する。これからも、そんなスタイルで生きていきたいと思います」
GMOフィナンシャルホールディングス株式会社取締役兼常務執行役 CFO山本 樹