The CFO –ニッポンの最高財務責任者たち-
株式会社チェンジ
取締役兼執行役員CFO山田 裕
取締役CFO職に就いたのは、14年6月だ。財務のみならず、管理部門全般に目を凝らす立場にある自らの使命を、山田氏はこう話す。
「東証のIPОセミナーでもお話ししましたが、私が考える企業価値は、成長ストーリー×業績×信用です。成長ストーリーをIRを通じて投資家に発信し、正確な業績開示を行い、そして何より信用を守るための内部管理体制を日々構築していくのが、上場企業の責任ですし、私の使命です」
そんな山田氏に、あえて“税理士資格の意義”について聞いてみた。
「もちろん、今の仕事にとても役立っています。特に大学院に行ったのは正解でした。単なる暗記ではなくて、税法を学問として真剣に学び、立法趣旨の部分からゼミでディスカッションするのは、本当に面白かった。経営判断を行う際、タックスマネジメントは重要な意味を持ちます。僕はいろんな税法の背景、理屈を考える癖がついているので、まず間違った判断をすることはないですね」
若き会計人には、「何事にも全力で取り組んでほしい」とエールを送る。
「ベンチャーのCFO職は、幅広い領域を、社内外を巻き込んで、完遂していくことが求められます。できない言い訳は通用しません。積極的に多くの人と出会い、たくさんの人生経験を積んで、命がけで仕事をやってほしいです。考えてみれば、税理士は顧客の税務申告書に全責任を負うわけです。税理士だったら、CFOに求められる知識も胆力も鍛えられているはず。もっとこのポジションを目指す税理士がいてもいい、と思います」
本記事の最後を、山田氏の感謝の言葉で締めくくりたい。
「未経験の僕を上場プロジェクトの責任者に指名し、若かりし日々に感じた“ヒリヒリ”する仕事を任せてくれた社長の福留(大士氏)には、本当に感謝の気持ちで一杯です。これからも福留が語る壮大な夢の実現を全力で支えていきたいと思っています。この仕事を通じて社会に貢献することで、迷惑をかけた天国の父ちゃん、今も新潟で暮らしている母ちゃんに、少しだけ親孝行ができているような気がします。本当にありがとう」
株式会社チェンジ取締役兼執行役員CFO山田 裕