会計業界の起業人
青山綜合会計事務所
代表パートナー横山公一
オフィスには電話とパソコンが1台。机や本棚は、必要なパーツを購入して自分たちで組み立てたり、もらい物がほとんどだったという。
「それから、証券化に関連するセミナー情報を集めて、片っ端から参加。いろいろな会場で、手づくりの名刺を配っていたら、私たちの顔を覚えてくれた人から声を掛けてもらえるようになったんです」
チャンスをもらうと、その期待に必死で応えようと努力した。ビジネスの種を見つけ、しっかり育てる。紹介が紹介を生み、仕事が増えると人手が足りなくなった。気がついたら所員は100人を超えていた。
「徐々に、経営者としてシビアな判断を下すようになりました。経済環境が大きく変化する中、国内市場だけ、証券化だけでは経営リスクが大きいと。けれど、うちはスタッフ全員で成長させてきた組織。マーケットを広げ、100年続く会社にしたいんです」
金融分野に特化して気づいたことがあった。それは、ここにはまだまだ大きな可能性があるということ。そこで浮かんできたのが、会計事務所を核とした総合金融サービスプロバイダーという構想だった。最終目標は銀行を持つこと。自ら理想とするようなお金の流れを作ってみたい。もちろんグローバルで、である。
「まずはその実現に向けて、海外のネットワークを拡大。金融の仕組みや税制などは、現地に拠点があるからこそ見えてくるものもありますからね。青山綜合会計事務所に相談すると、その回答や提案内容が実態に即していて、他社とまったく違うという評価をいただいています」
”会計士の先生”然としたところがまったくない。おしゃれでスマート。丁寧で、サービス精神は旺盛。実は監査法人時代も、茶髪にノーネクタイという当時としては異色の存在だったそう。その”天の邪鬼”ぶりは、独立してからも変わることがない。
「金融危機?不況?むしろチャンスじゃないですか。”逆張り”発想でいえば(笑)」
アジアに出れば、日本の会計士の存在意義の大きさがはっきりわかる。これからの発展を見越し、アジアに出た若手会計士には、必ず素晴らしい未来が待ち構えていると語る横山氏。
「人と同じことをしていたら、ライバルには勝てない。若いうちは大きな夢を描いて、人と違うことをやってみるべきです。それが自らの行動を前向きにし、かかわる人や企業、そして社会を幸せにしていくのだと思います」
青山綜合会計事務所代表パートナー横山公一
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