熱き会計人の転機
freee株式会社
金融プラットフォーム事業本部 新規ビジネス開発事業部事業部長 公認会計士花井 一寛
転職後、どんな業務に携わりましたか?
花井会計事務所向けのセールス全般を担当しました。会計事務所は、当社のプロダクトをご利用いただくクライアントであるとともに、顧問先に同プロダクトの利用を勧めていただく、重要なパートナーでもあります。また当該業務の組織化にも注力し、チームが拡大した結果、提携する会計事務所は約2年半で800事務所から5300事務所にまで増えていきました。
とはいえ、会計事務所の協力を得ることは容易ではありません。クラウド化自体に抵抗感を抱く方や、仕事が奪われると勘違いされる方も多い。しかし、会計事務所の本業は記帳ではない。自らも顧問先も付加価値の高い業務に時間を使える環境をつくっていくことの重要性を地道に説明し、理解していただくしかありません。私自身も会計士として、相手の立場を理解するとともに、プロダクトがいかに会計業務の現場で実際に活用できるかを理解していることは、大いに役立ったと思います。
現在の仕事内容は?
花井当社は、2015年11月から、金融機関との協業を進めています。例えば、金融機関における融資業務に当社の会計データを使っていただき、申し込みから実行までを簡略化したり、インターネットバンキングとAPI連携して当社のプロダクトから振込ができたり。
私の担当は、こうした協業内容の検討、契約交渉、オペレーション設計などの業務全般です。当社だからこそできることを最大限活用し、新しい価値を生み出すことで、スモールビジネスの生産性を高められることにやりがいを感じています。
今後の目標と、それに対する現在の手応えは?
花井目標は入社前と変わらず「中小企業の生産性を高める」という社会課題の解決に貢献すること。最近は、当社のプロダクトがレストランや観光地、ベンチャー企業など様々なシーンで活用されている現状を見て、社会変化を実感しています。
とはいえ、目標達成まではまだまだ。新規ビジネスの開発で生み出せる、より高い価値の創出がもっとあるからです。特に中小企業にとって金融サービスは大企業に比べて選択肢が少なく、使い勝手がいいとは言い難い。まずはここを解決するべく、クラウドでリアルタイムに経理業務をしていれば、よりよい金融サービスが活用できる仕組みをつくりたい。そして、経理業務を後回しにしていた方々が、結果的に会計の重要性を実感するなど、当社のプロダクトによって社会を変えていけるようにしていきたいです。
最後に、若き公認会計士へアドバイスをお願いします。
花井自分のキャリアの可能性を会計に限定せず、幅広く考えてください。例えば、当社に勤務する公認会計士の業務は、セールスやマーケティング、プロダクト開発など様々。会計士の知識はいかようにも生かせます。一方で、会計の道を突き進む方にとっては、今はテクノロジーの発展で業界が大きく動く時。このチャンスを逃さず、大きく羽ばたいてほしいです。
freee株式会社金融プラットフォーム事業本部 新規ビジネス開発事業部事業部長 公認会計士花井 一寛
freee株式会社パートナー事業本部
公認会計士の仕事というと、一般的には出来上がったものを既存のルールに則ってチェックするというイメージがあります。しかし、花井が現在担当している仕事はその真逆で、新しい事業をゼロからつくっていく仕事です。彼はその役割にふさわしく、「まだ世界に存在していないものをつくり出したい」という意欲が高い人物。実際に、新しい事業をつくり出すだけに留まらず、その事業のオペレーションを組み立て、実行まで落とし込めるところは尊敬に値します。
現在、当社は成長の一途を辿っており、社員数も急増中です。花井が関与しているチームも、今は小所帯ですが、今後一気に拡大する可能性が高い。そして、人数が増えれば増えるほど、メンバーの多様性、能力の幅が広がります。そうなった時、彼に期待するのはマネジメント力です。個々人の能力を生かしながらまとめ、よりよいチーム、ひいては会社へと成長させられるよう貢献してほしいと思います。