The CFO –ニッポンの最高財務責任者たち-
株式会社レアジョブ
取締役 CFO藤田 利之
「ここまでの経験を生かして、もう一度経営の側に戻りたい」
4度目の転職を決意した藤田氏が自らに課したのは、「IPOをゴールにしない、以前とは違うビジネスで新たなスキルを磨く」という条件だった。そして選んだのが、オンライン英会話サービスを提供するレアジョブである。
「これから、ますますニーズが高まる分野であることは間違いありませんから、将来性は十分。個人的には、不得意な英語を使わざるを得ない環境に身を置くことができる、というメリットも感じました。法人顧客中心だった前の会社と違いここはコンシューマー系。創業者2人も自分よりはるかに若い、という点でも前回とは“逆張って”いて、自分にとってはピッタリでした」
直接的には、今回もIPOを託されての登用だ。だが、「前の会社の時の反省も生かしながら、上場後にどうあるべきか、といった経営的な視点に比重を置きながら準備を進めました」。
その結果、今年6月に東証マザーズに上場。これからの課題を、経営陣としての藤田氏はどう見ているのか。
「当社は、多くの皆様のご支援もあり、なんとか上場を果たすことができました。ただ、会員数も講師の数もオンライン英会話でナンバーワンとはいえ、オンライン英会話自体、英語教育市場全体から見ればわずかなシェアしか獲得していないのです。価格のメリットが大きいのに食い込みきれていないということは、プロダクトの完成度、認知度、信頼性といったものに問題があるからにほかなりません。この水準をもう一段、二段引き上げないと、次のジャンプはないと認識しています」
自らの目標を「本当の成長企業をつくること」に定める藤田氏は、若き会計士にこんなエールを送る。
「私は2社でCFOをやりました。会計士のスキルと経験、あとは努力する意欲があれば、誰もが“素質十分”。勝負になるのは新しいトレンドに敏感か、ビジネスに本当に興味があるかという部分。あと、個人的には、コンサルとCFOをフラットに行き来できるような存在が理想だと思っているんですよ。そんなCFOが日本にも増えたら、面白くなるんじゃないでしょうか」
株式会社レアジョブ取締役 CFO藤田 利之
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