熱き会計人の転機
アカ凸
ファウンダー 公認会計士松本 翔
20年に本格開講した「アカ凸」について教えてください。
松本簡単に言うと、アカ凸はオンラインで受講できる会計士受験予備校です。LEC時代は財務会計や監査論を教えていたのですが、幸い好評で「他の科目も教えてほしい」という受講生の声が少なくありませんでした。ただしLEC内ではこれ以上手を広げられない。だったら自分で立ち上げればいいと。
受講生同士の「コミュニティ」も特徴です。一般的な受験予備校は卒業して就職したら関与はおしまい。でも実は、就職後に仕事を辞めたり、心を病んだりする人がいます。私はそれまで“合格させたい”気持ちで受講生をサポートしてきましたが、今度は合格後もずっとサポートできる仕組みをつくろうと思ったんです。なので、合格後は無料で講座受講可にしていますし、就職相談もたびたび。歴代のOBOGが参加するイベントも開催しています。先日は1泊2日で「合格者が受験生に食事をふるまう」会を開きました。
サブスク形式で見放題の講義動画は、現在1000コマ以上公開されています。まだ試験範囲すべてを網羅できていませんが、今公開されている内容の質に関していえば“絶対に日本一”の自信があります。多くの会計士の教科書って「何だこりゃ」というぐらいわかりにくい。その段階で会計に抵抗感を持つ人も多いんです。私の講義はその逆。会計が好きになるし楽しく学べる、そのきっかけにしてもらえればと思っています。
最終的にはアカ凸から、私のように起業したり、投資を通じて経済的な自由を獲得したりする会計士を輩出できたら嬉しいですね。
若き会計士にアドバイスをお願いします。
松本ゼロからイチをつくる意識を持ってほしい。監査が“守り”の仕事だからだと思うのですが、誰かのアクションに対するリアクションをする癖がついている会計士が多いと思います。でも本来、会計士はゼロからイチをつくるポテンシャルがある職業です。ちなみにアカ凸のコンテンツを提供しているWebサイトは、ドメインの取得から全部自分でつくりました。私にできることはきっと、ほかの会計士にもできるはずです。
アカ凸ファウンダー 公認会計士松本 翔
加藤税務会計事務所
大学1年次にLECで松本先生の講義を受けました。それまでは公認会計士の仕事もよく知らず「何か資格でも」程度の気持ちだったんです。でも、その講義はすっと内容を理解できましたし、「会計士には大きな可能性がある」と繰り返し話してくださるので、モチベーションに火がつきました。松本先生がいなかったら私はきっと途中で勉強を投げ出していたと思います。キャリア相談にも乗っていただきました。私のみならず、受講生一人ひとりの悩みに時間をかけて真摯に向き合うため、順番待ちが大変でした(笑)。合格後はトーマツに入所、3年勤めた後に地元で独立しましたが、今もよく相談させてもらっています。松本先生は私にとって“10年先をゆく”新しいかたちの会計士。これからも私の目標であってほしいです。