熱き会計人の転機
Carstay株式会社
CEO/代表取締役 公認会計士宮下 晃樹
カーステイの事業内容について具体的に教えてください。
宮下一言でいうと、カーステイは「車版のAirbnb」。日本中のキャンピングカーやバンのオーナーと利用希望者をつなぐプラットフォームですね。
日本には200万台のキャンピングカーがあると言われているのに、街なかではあまり見かけません。駐車場で眠っているキャンピングカーが多いんです。一方、普通にキャンピングカーをレンタルしようとすると非常に高額。需給のバランスが崩れていますよね。そこで貸したい人と借りたい人をつなげるキャンピングカーのシェアリングサービス「バンシェア」を20年3月にリリースしました。また車中泊ができる場所を借りたい、貸したい人をつなげたり、現地のアクティビティを予約できるサービスも用意しています。
ただ、「バンシェア」をリリースした5日後に、新型コロナウイルスの緊急事態宣言が発出。あの時はめっちゃヘコみましたね(笑)。人が外出しなければ成立しないビジネスですから、4月、5月の売り上げはほぼゼロ。会社を守るため休業するのも一つの選択肢でした。でも、キャンピングカーを医療機関向けに無償貸し出ししている海外の事例を目にしたんです。同様のサービスを「バンシェルター」と名付けてスタートさせたのが4月頭のこと。その後スポンサーがつき、今では“事業”として継続することができています。またキャンピングカーが人々の生活を支えるインフラにもなり得ることを社会に伝えることができたのもよかったですね。
今後の展望は?
宮下私たちはキャンピングカーを動く不動産=可動産と考えています。完全自動運転の時代になれば、車は単なる移動の手段ではなくなり、空間としての新価値が生まれる。その時に新たな産業の種になるのが、家、ホテル、オフィスになるキャンピングカーなのではと。他社との連携も展開しながら次のかたちを模索しています。年内には今のオフィスを出て、トレーラーハウスを本社とする計画です。将来上場する時に「社員全員、車が住まいであり、仕事場です」なんて面白いかなと。
若き会計士にアドバイスを。
宮下会計士が事業を立ち上げる例はまだ少ないですが、実は会計士だからこそ起業に挑戦しやすい側面もあると思うんですよ。会計士として働きながら、副業やプロボノなどで挑戦してみて、本気でやりたいことが見つかったら思い切ってやってみる。それを実践したのが私です(笑)。もし興味を持ったなら、ぜひ会いに来てください。
Carstay株式会社CEO/代表取締役 公認会計士宮下 晃樹
Carstay株式会社
私もSMUに参加していた人間です。「宮下についていけば面白い人生になる」とずっと思っていましたから、カーステイを一緒にやらないかと誘われた時も、単純に「よし、やろう」と。彼の熱意と行動力は同世代のなかでも突出しています。SMUでもそうでしたが、面倒なところは全部背負ってしまう。かかわる人がハッピーになるならそれでいいと自己犠牲を厭わない。周囲の人間は、そんなところに魅力を感じて「宮下が見ている世界を盛り上げたい」と思ってしまうんでしょう。ただ、大風呂敷を広げるところもあって、「何とかなるでしょ」で始め、後で大変な目に遭うことも(笑)。それも面白い経験です。大風呂敷が本当になる日もそう遠くないと思っています。
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