- vol.83
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「「凡事徹底」の姿勢を貫きつつ急成長を"先手"で支え、新しい経理のかたちを築く」
株式会社メドレー Accounting & Tax室
経理・財務最前線
株式会社カヤック財務部・経理部
14年12月、同社は東証マザーズ上場を果たした。吉田氏の前職は、監査法人のIPO担当。自然、上場準備の中核を担うことになった。
「監査法人、証券会社の審査を受けるなかで、サイコロ給など当社独自の制度が、問題がないかどうか一つずつクリアしていきました。どの制度もふざけているわけではない、全部意味とロジックがあるんです。上場したことで会社が面白くなくなっては意味がないですからね」
改めて、吉田氏が思い描いている「面白法人らしい経理・財務」の姿を尋ねた。
「一つは、使える数字を“見える化”することです。例えば今、社員に『面白く働けていますか』というアンケートを取っています。面白法人であるためには社員が面白く働くことがすごく大切。それを数値で見える化したいわけです。その情報単独では意味がないかもしれませんが、例えば利益率との関係を分析してみたら『面白い仕事のほうが利益率が高い』とわかるかも。そうやって、人の気持ちとか好き嫌いとか、曖昧なものを数値化し、管理会計の指標にしていくことがこれからの目標です」
経営陣は当然、正しい数字をスピーディに出すことを期待している。「面白法人だけど意外とマジメ」と笑う吉田氏だ。
「まず、当たり前のことをしっかりやるということなんです。経営者は孤独な部分もありますし、一人悩むことも多い。その時、数字が会社のポジションや進むべき方向を指し示す一つのコンパスになります。柳澤(社長)も数字をとても大切にしています。だからこそ、全社が一丸となって面白いことを考え続けられる」
面白いと思ったことは何でもやる。「できない、ではなく、どうしたらできるかを考え抜く社風」だ。その恩恵に与かるのは、クリエイターだけではない。極論すれば、経理部・財務部などのスタッフが、クリエイティブの仕事をすることも可能。
「本来任されている業務を全うするのは当然ですが、社内のほかの仕事に興味があるなら、僕らは絶対に止めません。当社は組織戦略を重視している会社です。面白法人カヤックを一つのコンテンツと捉えて、これをどれだけ面白くできるかを意識している。私たち経理・財務もそこに役割があって、だから、面白法人をより面白くする経理・財務、という考え方になるんです。そんな環境を楽しめる人材と一緒に働きたいですね」
次なる目標も、新しい面白さの追求にある。
「株主との新しい付き合い方を模索しています。株主と一緒になってカヤックをつくっていきたいですし、一緒に成長していきたい。株主人事部化大作戦も、その一環です。株主紹介経由で社員が入社したら、鎌倉の銘菓・鳩サブレを39枚(サンキュー)プレゼントします。僕にとっても新しい経験ばかりですが面白いですよ。世界初の会社経営にチャレンジしたかったら、ぜひカヤックへ!」
財務部部長吉田 恒徳
よしだ・つねのり/2004年3月、慶應義塾大学経済学部卒業。07年1月、有限責任監査法人トーマツ入所、トータルサービス事業部に配属。同年11月、公認会計士二次試験合格。10年8月、公認会計士登録。11年7月、株式会社カヤック入社、経理部長に就任。12年7月、財務部長に就任。
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