The CFO –ニッポンの最高財務責任者たち-
株式会社オルトプラス
取締役 CFO 財務・経理部部長竜石堂 潤一
IPOを果たしたのちも、「普通の会社では味わえないような、しびれる日々が現在進行中」だという。入社して驚いたことの一つが、「とにかく決めたら早い」その社風。同社の意思決定がいかに素早いか、こんなエピソードを聞けば納得できる。
「メンバーが増え、今のオフィスに移ったのが昨年の5月末でした。でも移転を決めたのは、ゴールデンウイーク明け(笑)。光回線が間に合わず、2週間ぐらいネットはADSL。仕事している脇で、まだ内装工事をやっていましたね。13年7月31日にベトナム現地法人設立の開示を行いましたが、それも内々に話を始めたのは6月の頭くらいでした」
ソーシャルゲームの運営においては、「例えば分単位でユーザーの反応に目を凝らし、対応する必要がある」ため、経営だけでなく現場も、自ら考え、瞬時に判断する体質が染みついている。
「管理部門はどうしてもコストセンターという位置づけになるのですが、見方を変えれば、そういった現業の開発陣、運営メンバーにいかに効率よく、気持ちよく仕事をしてもらうか、という任務を帯びているわけです」
竜石堂氏をスカウトした石井CEOはその点を、「まだ成長過程で、組織などもめまぐるしく変わるなかで、彼は先頭に立ち、先手、先手で現場のフォローをしてくれる。当社にとって非常に頼もしい存在です」と評する。
事業会社に移って7年目。自らの将来について、「5年先、10年先には、またIPOがやりたくてうずうずしているかもしれませんね」と話す。
「ただ、今後、国内外にグループ企業も増えていくはず。その時々に企業価値を最大化し、果実をきちんと投資家にお返ししなければいけない。そういう意味では、私の仕事はこれからが本番。CFOとしてどうあるべきかを常に自問しつつ、まずは目の前の課題に挑戦していきたいと思っています」
最後に、今回も若き会計士へのメッセージを語ってもらった。
「事業会社に出たり独立したりすると、監査法人とは違う、刺激的な世界に出合えます。そこに飛び込みたいという気持ちがある人には、ぜひ挑戦してもらいたい。CFOを目指すのもいいですけど、経営企画や事業そのものに入っていく会計士も増えました。すごくやりがいがあると思う。実は企業も、そうした人材を求めているんですよ」
株式会社オルトプラス取締役 CFO 財務・経理部部長竜石堂 潤一
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