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Accountant's magazine vol.9

-アカウンタンツマガジン-
2011年12月01日発行

会計士の肖像

「INTEGRITY――常に誠実に、誇りを持って前進する。そうすれば、人生は必ず満ちたものになる」

日本アイ・ビー・エム株式会社
営業担当 取締役 専務執行役員ポール 与那嶺

ソリューションプロバイダーとして、キャリアの挑戦は続く

99年、与那嶺は東京に拠点を移す。実に、約25年ぶりの“日本暮らし”だ。「KPMGグローバルソリューション」は、その後「KPMGコンサルティング」に社名変更。この会社が、02年に崩壊したアンダーセンのコンサルティング部門を吸収合併して「ベリングポイント」へと様相を変えていくのである。与那嶺が戻った頃、日本はポストバブルで、活路を求めていた日本企業は、米国企業の取り組みに強い関心を寄せていた。そこに長けた与那嶺たちのノウハウは、良質な武器となった。

時流に合っていたんでしょうね。私たちは、アメリカ企業の取り組みを日本でやってもうまくいくというパターンをつかんでいましたから、事業を拡大するのに時間はかかりませんでした。最初、数名で始めた会社がすぐに350名ほどの体制になりましたから。日本語では、また苦労しましたけど(笑)。

エンロン事件を機に解散となったアンダーセンが売りに出た時、私が当時のアンダーセン・コンサルティングの社長、秋田芳樹さんに交渉したんです。各社欲しがっていたようですが、秋田さんに社長を続けていただく、社名も新しくする、吸収ではなく合併のスタンスでいこうと条件を提示したら、15分くらいでOKの返事が出た。

この秋田さんという人もやり手でね、それから一緒に、中国、シンガポール、オーストラリアなど、旧アンダーセンのコンサル部隊を次々と吸収合併していきました。あちこちに出かけて行って、オーナーを説得しながら買収する仕事は刺激的で面白かったですよ。結果、ベリングポイントとして3000名を超える組織になりました。それまで「ベリングって?」と言われていたのが、ようやく土台に乗って、規模的にもアクセンチュアやIBMと肩を並べるようになったのです。それなりに貢献もできたし、国内コンサルトップ3にランク入りしたところでひと段落。体力的にもハードだったので、ここを機に私は会社を出ることにしました。

次に就いたのが、ガラリと環境が変わって、ホノルル市長特別顧問です。昔からの友人がホノルル市長になりましてね、彼が「手伝ってくれ」と言うので、市の再生プロジェクトリーダーを引き受けたのです。無報酬で(笑)。05年から1年半くらいのボランティア期間だったけれど、うまくいったし、今もホノルル市は健全な財務になっていますから、まぁ貢献はできたかなと。ほんと、飛び回ってばかりです(笑)

与那嶺を求める声は、まだ続く。次は日立製作所の古川一夫社長(当時)から声がかかった。日立が日本でコンサルティング会社を立ち上げるにあたって、実績と影響力のある与那嶺を代表職に招いたのである。そして現職もIBMに請われてのことだが、それらはビジネスライクなだけの話ではない。つまりは、与那嶺が培ってきた「人との豊かな信頼関係」の証なのである。

ハワイから、また日本です。日立コンサルティングは、実質的には新規立ち上げでした。4年の契約でやらせてもらったのですが、昔の仲間も集まってきましたし、1年半ほどで組織も約700名にまでもっていって、まぁいい会社ができたと思っています。今、業績も伸びているようですし、日経のアンケート調査でも評価が高いですから、それはやっぱり嬉しいですよね。

任期満了になって、さあハワイに帰ろうかと思っていた矢先、今度はIBMから「来ないか」と。正直、意外だったのですが、社長の橋本孝之さんと話をしているうちに、日本企業のグローバル化に対する熱意を感じてお手伝いする気になった。IBM自体が非常にグローバルな企業ですし、面白い基盤を持っていますから、その力をベースにすればいい仕事ができそうだと。私自身、長年日本企業に支えられてきたわけです。定年までのあと6年、ソリューションプロバイダーとして日本企業にどういうサービスを提供できるか、どう恩返しできるか。それが今回のキャリアの挑戦です。

私が自慢できる資産は、間違いなく“人”です。お客さま、仲間にいつも助けられてきた。そして、長年サービス業にいるのは、私も人助けがしたいから。その相互で、信頼関係を築いていけることが一番楽しいし、幸せなこと。人生で最も重要なことです。だから、大切にしているのは“インテグリティ”。子供にもいつも言っているのですが、嘘なく常に誠実であること、そこにプライドを持って前進していくこと。失敗したっていいんです。誠実にトライしていく精神があれば、人生は必ず豊かなものになるんですから。

※本文中敬称略

Profile

日本アイ・ビー・エム株式会社 営業担当 取締役 専務執行役員 ポール 与那嶺

日本アイ・ビー・エム株式会社営業担当 取締役 専務執行役員ポール 与那嶺

1957年8月20日
東京都世田谷区生まれ
1979年3月
米国公認会計士試験合格
1979年5月
サンフランシスコ大学経済学部(会計学・財務学専攻)卒業
1979年6月
ピートマーウィック入所
1983年5月
日本の中堅商社のアメリカ支社副社長として転職
1987年4月
ICMG,INCを起業し、代表取締役社長に就任
1992年4月
KPMGのマネージングパートナーとして復帰
1999年4月
KPMGコンサルティング株式会社代表取締役社長
2001年4月
米国KPMGコンサルティングインク 上席副社長兼アジア太平洋地区総責任者
2001年8月
KPMGコンサルティング株式会社 代表取締役会長
2005年1月
ホノルル市長特別顧問
2006年4月
株式会社日立コンサルティング 代表取締役社長兼CEO
2010年5月
日本アイ・ビー・エム株式会社 営業担当 取締役 専務執行役員

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