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Accountant's magazine vol.16

-アカウンタンツマガジン-
2013年02月01日発行

会計プロフェッションによるコラム「Accountant's Opinion」

第16回「銀行出身、世界的食品メーカーのCFO。「仕事はみんなに好かれてやる」が持論」

経済・金融・経営評論家/前金融監督庁(現金融庁)
顧問金児 昭

今回は、日清食品ホールディングスの取締役で現職CFOの横山之雄氏をご紹介したい。ご存知のように、同社は、「日清」「明星」ブランドの麺類をはじめとする食品の製造販売を世界に展開している。日本国内での即席麺のシェアは、およそ50%に上る。

そんな日清の取締役である横山氏だが、実は同社の生え抜きではなく、元銀行マンだ。1979年に富士銀行(現みずほ銀行)に入行、海外勤務をしっかり経験したのち人事、営業企画、広報業務を経て、東京・麹町支店長、渋谷支店長などを歴任。2008年に当時の日清食品に転職したという経歴の持ち主である。

お会いしたのは昨年の10月、『週刊経営財務』(税務研究会)の対談だった。こう言っては銀行の方に失礼かもしれないが、独特の“お堅い”ところがまったくない姿勢に、私は驚き、感心した。経理・財務マンとして実に謙虚で気張らない姿勢が、言葉の端々にうかがえた。会社の中での経理・財務の役割を考えた時、この姿勢は非常に大事である。

もちろん素晴らしさは、その人柄だけではない。食品業界以外のどんな世界企業にも通用する経理・財務を設計し、実践されていた。誌幅の都合もあり、“人材マネジメント”を中心に述べてみたい。

同社財務経理部の人材教育の基本方針は、現場でのOJTと自学自習。社員のタイプを勘案して、海外や他部門を含めて経験を積んでもらいマルチに育てていく人材と、経理・財務を中心に育てていく人材に分け、それぞれのCDP(キャリア・デベロプメント・プログラム)を作成して、育成を図る。ただし、どちらのタイプともに、若手には1年交代で海外拠点での業務を経験させる短期プログラムがある。単に海外に行くだけではなく、「ホールディングス組織になるとつかまえにくい部分を経営の現場で鍛えてくる」というのが、その目的だそう。

社員研修については、ビジネス・スキル研修とビジネス・マインド研修という2つの軸で考えられていた。スキル研修ではOJTや各種セミナーをはじめとする学習機会も設け、税務、経理・財務、会計の幅広い知識や語学力などのアップを目指す。これに、論理的思考に必要なクリティカル・シンキングのような階層別、マインド研修的なものを組み合わせ、個々の能力向上を図る。さらに「自ら手を挙げて何でもやりなさい」という会社のポリシーに基づく“ハンズアップ”という制度もあって、希望に応じて、外部セミナーも含めた様々な研修が受けられる。

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Profile

経済・金融・経営評論家/前金融監督庁(現金融庁) 顧問 金児 昭

経済・金融・経営評論家/前金融監督庁(現金融庁)顧問金児 昭

1936年生まれ。東京大学農学部卒業後、信越化学工業に入社。以来38年間、経理・財務部門の実務一筋。前金融監督庁(現金融庁)顧問や公認会計士試験委員などを歴任。現・日本CFO(経理・財務責任者)協会最高顧問。著書は2013年1月現在で、共著・編著・監修を含めて139冊。社交ダンス教師の資格も持つ。

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