新天地から
住友スリーエム株式会社
財務本部 経理部マネジャー久保寺大悟
「ポスト・イット」「スコッチ・ブライト」など、産業分野から生活関連分野ヘルスケア分野に至るまで、世界市場に向けて3万種類を超える製品・サービスを提供する住友スリーエム。そんなグローバルカンパニーの 財務本部経理部で、マネジャーを務めるのが久保寺氏だ。若き企業内会計士にこれまでのキャリアと、これからの夢を聞いた。
公認会計士第二次試験に合格したのは、大学3年の時。以来、会計専門学校の講師、新日本監査法人での監査業務、外資系出版社CFO、そして現在の職場では経理部マネジャー――。とても29歳の若さとは思えないキャリアの持ち主である。
「子供の頃から、将来はプロフェッショナルな仕事に就きたいと思っていたんです。でも、理系科目は苦手だから医者は無理だし、紛争当事者の仲立ちとなる弁護士は性格的に合わない気がして。公認会計士の道を選びました」
試験勉強を始めたのは大学1年の秋。最も遊びたい盛りの時期に、朝8時から夜9時まで、大学の授業以外は会計専門学校の自習室で過ごした。
「友達は楽しく遊んでいる。なぜ自分だけ、と思うこともありました。だから、チャレンジするのは一度だけと決め、集中して勉強しましたね」
結果、二次試験には一発で合格。そんな自らの経験が役に立つならと、専門学校の講師を引き受けた。その後、新日本監査法人への入所のチャンスを得ると、大学卒業を待たずに入所した。
「とりあえず、そこで監査業務のイロハを学びながら、10年くらいは頑張ろうと考えてはいたのですが……」
だが、思わぬところから新しいチャレンジの場が提供されることになる。
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住友スリーエム株式会社財務本部 経理部マネジャー久保寺大悟