経理職の専門性を深めたい方に向けて、実践的なキャリアプランの立て方についてお話しします。今の時代、経理の仕事は単なる会社の経理処理作業を行うだけにとどまらず、企業経営を支える重要な役割を担うようになってきました。これから5年後、10年後を見据えてどのようにキャリアを築いていくべきか、具体的な道筋を紹介していきます。
5年後10年後の経理職を見据えた効果的なキャリアプランとは?
2026年3月2日 ジャスネットキャリア編集部
目次
■経理職の将来性とキャリアの展望
(1)経理職の役割の変化
経理職に求められる仕事は、会計ソフトの発達により、伝票記帳や帳簿管理の仕事から仕訳の自動入力や銀行データの自動取り込みなどが当たり前になり、経理担当者に求められる役割も大きく変わってきました。
経理職に求められているのは、データを分析して経営判断に活かせる情報を提供することです。 月次の決算数値を報告するだけでなく、その数字が何を意味するのか、今後の事業にどんな影響を与えるのかを読み解く力が重要になっています。特に生成AIが発達している状況では、生成AIを駆使しつつ、予算管理や経営計画の策定にも深く関わり、経営陣のパートナーとして戦略的な提案を行うことが求められています。
また、内部統制の不備やコンプライアンス意識の欠如に伴う経営上の損失を事前に回避するために、経理職は企業のガバナンス体制を支える要としての役割も担っています。不正を防止し、適切な会計処理を維持することは、企業の信頼性を守る上で欠かせない業務となっています。
(2)経理職の需要と市場動向
経理職の需要は、今後も安定的に推移すると考えられています。どんな企業でも会計処理は必須ですし、法律で定められた決算業務や税務申告は避けて通れません。特に、経験豊富な経理担当者やマネジメント層は慢性的に不足しており、転職市場でもすぐに採用が決まってしまうほど高い需要があります。
ただし、求められるスキルセットは確実に変化しています。 単純な入力作業や定型業務だけをこなせる人材よりも、システムを活用して組織全体に効率化をもたらすように業務を推進できる人材や、AIを駆使して、適切な指示を行い、経営をサポートする人材の価値が高まっています。 英語力を活かして海外拠点の経理業務に対応できる人材や、M&Aやグループ経営に関する知識を持つ人材も引く手あまたの状況です。
企業規模によっても求められる人材像は異なります。中小企業では幅広い業務を一人でこなせるゼネラリストが重宝される一方、大企業では、事業部・部署によってゼネラリストが重宝されるが重宝される部門もあれば、特定分野の深い専門知識を持つスペシャリストが必要とされている部署もあります。
自分がどんな環境で力を発揮したいのか、今後のどのようなキャリアプランを立てていくのかを考えながら、キャリアの方向性を定めていくことが大切です。
■段階別、経理のキャリアプラン
(1)入社1~3年目までの経理の業務と経験
経理職としてのキャリアをスタートさせた最初の3年間は、基礎を固める非常に重要な時期です。 この期間に習得すべきことは、経理業務の全体像を理解することと、日常業務を正確にこなせるようになることです。
多くの場合、最初は現預金、売掛金や買掛金の管理、経費精算のチェック、請求書の処理といった基本的な業務からスタートします。一見単純に見えるこれらの作業ですが、会計の基本的な考え方や仕訳のルールを実践的に学ぶ絶好の機会です。どの勘定科目を使うべきか、どのタイミングで計上すべきかといった判断を繰り返すことで、会計の感覚が身についていきます。
2年目、3年目になると、月次決算の補助業務に携わるようになることが多いです。各部門から上がってくる数字を集計し、決算整理仕訳を入力し、試算表を作成する。この一連の流れを経験することで、会社全体のお金の流れが見えてくるようになります。また、上司や先輩の指導を受けながら、なぜこの処理が必要なのか、どんな意味があるのかを理解していくことが重要です。
この時期に心がけたいのは、目の前の業務をただこなすのではなく、常に「なぜ」を考える姿勢を持つことです。この仕訳はどんな取引を表しているのか、この処理は財務諸表のどこに影響するのか、といった疑問を持ち続けることで、理解が深まっていきます。また、簿記2級程度の資格を取得しておくと、業務の理解がスムーズになるでしょう。
〈参考記事〉
はじめて配属された人のための経理の仕事の流れと仕組み徹底解説
https://career.jusnet.co.jp/keiri_work/
(2)入社5年目で必要な業務経験やキャリアの考え方
5年目を迎える頃には、経理担当者として一人前になっていることが期待されます。 この段階では、月次決算を一人で完結させられるレベルの実力が求められます。 単に数字を集計するだけでなく、異常値があれば気づき、必要に応じて各部門に確認を取り、正確な決算を完成させる。こうした一連の業務を自律的にこなせることが重要です。
また、 5年目は自分のキャリアの方向性を真剣に考え始める時期でもあります。 今後、スペシャリストとして特定分野を極めていくのか、ゼネラリストとして幅広い知識を身につけていくのか、あるいはマネジメントの道を目指すのか。この選択によって、今後習得すべきスキルや経験すべき業務が変わってきます。この頃から監査法人との折衝や、税理士との打ち合わせなど、外部の専門家とのやり取りも増えてきます。
スペシャリストを目指すなら、税務や連結決算、国際会計基準といった専門性の高い分野にチャレンジすることをお勧めします。社内でそうした業務に携われない場合は、転職を視野に入れることも選択肢の一つです。
一方、ゼネラリストを目指すなら、財務や予算管理、原価計算など、経理の周辺領域にも積極的に関わっていくことが大切です。また、エクセル、アクセスなどのPCスキルとの親和性も高いので、こうしたスキルと磨いておくとどの方面に進出しても重宝されることになります。
入手したデータをどのように意義づけて繋げるか、監査法人に提示することができるかといったスキルと判断基準を身につけていくと鬼に金棒です。
さらにこの時期に取得を検討したいのが、簿記1級や税理士科目、USCPA(米国公認会計士)といった高度な資格です。資格の勉強を通じて体系的な知識を身につけることで、業務の質が格段に向上します。また、こうした資格は、知識の裏付けとなるのでキャリアアップの際の強力な武器にもなります。
〈参考記事〉
経理転職に有利な資格4選|未経験・経験者別の選び方ガイドと年収アップ事例も公開
https://career.jusnet.co.jp/keiri/keiri_87_01.php
(3)入社10年目でのポジションやキャリアの方向性
それなりの規模の会社になると10年のキャリアを積んだ経理担当者は、より高度な業務やマネジメントが期待されるようになります。多くの企業では、この段階で主任や係長といった役職に就き、若手の指導やチームのマネジメントを任されることになります。
業務面では、年度決算や税務申告を主導する立場になることが一般的です。さらに、経営会議で使用する資料を作成したり、予算と実績の差異分析を行って経営層に報告したりと、経営に近い視点での業務も担うようになります。
10年目は、今後のキャリアの方向性を固める重要な節目です。このまま現在の会社で管理職を目指すのか、より大きな企業や異なる業界に転職してキャリアの幅を広げるのか選択肢は様々ですが、自分が何を大切にしたいのか、どんな働き方を実現したいのかを明確にすることが重要です。
独立して、経理業務のコンサルティングを行っている人もいます。
また、それなりの規模の会社になるとこうしたキャリアを有する人は、後進の育成も期待される役割になります。自分が培ってきた知識や経験を若手に伝え、組織全体の管理部門の品質を高めていく。こうした貢献も、経理のキャリアにおいて大きな価値を持つものです。
〈参考記事〉
【年齢別完全ガイド】経理のキャリアプラン|20代→30代→40代で目指すべき職種とスキル
https://career.jusnet.co.jp/keiri/keiri_208_01.php
■経理職の業務詳細別キャリアプラン
(1)特定分野での専門性を生かすスペシャリスト
スペシャリストの道は、特定の専門分野で深い知識と高度なスキルを身につけていくキャリアパスです。
① 税務面のスペシャリスト
例えば、税務のスペシャリストは、法人税や消費税、国際税務、連結納税といった複雑な税制を深く理解し、適切な税務戦略を立案できる力を持っています。企業のM&Aや組織再編の際には、税務面からのアドバイスが不可欠であり、こうした専門家の需要は非常に高いです。
② 連結決算のスペシャリスト
連結決算のスペシャリストも重要な存在です。グループ経営が当たり前になった現在、子会社や関連会社を含めた連結財務諸表の作成は必須の業務です。各社の個別決算を集約し、連結調整を行い、正確な連結決算を完成させる。この業務は高度な専門知識を要するため、経験者は転職市場でも高く評価されます。
③ 国際会計基準のスペシャリスト
国際会計基準(IFRS)の専門家も、グローバル企業では必要不可欠です。日本基準とは異なる考え方や処理方法を理解し、適切に適用できる人材は限られており、こうした分野でのキャリアを築くことで、希少価値の高い存在になれます。
(2)財務会計から管理会計まで幅広い知識を持つゼネラリスト
ゼネラリストは、 経理業務全般に精通し、様々な場面で対応できる幅広い知識とスキルを持つ人材です。 日常の経理業務から決算、税務、予算管理、原価計算、財務分析まで、一通りのことをこなせる力を身につけていきます。
① 中小企業のゼネラリスト
中小企業では、限られた人数で多岐にわたる業務をカバーする必要があるため、ゼネラリストの価値が非常に高いです。経理と財務を兼務したり、時には人事や総務の業務も担当したりと、会社の管理部門全体を支える存在として活躍できます。経営者との距離も近く、会社の成長を間近で感じながら仕事ができるのも、このキャリアの魅力です。
② 大企業のゼネラリスト
大企業においても、ゼネラリストとしての経験は貴重です。様々な部署をローテーションで経験し、経理業務の全体像を把握することで、将来的に経理部長やCFO(最高財務責任者)を目指すための基盤を築くことができます。特に、財務会計だけでなく管理会計の知識も持っていると、経営企画部門への異動や、より戦略的な業務にも携わりやすくなります。
ゼネラリストを目指すなら、一つの会社や業務に長く留まるという選択ではなく、積極的に新しい会社や業務にチャレンジする姿勢が大切です。社内で異動の機会があれば手を挙げる、あるいは転職を通じて異なる規模や業種の企業を経験することで、視野が広がり、対応力が磨かれていきます。
(3)経理部門の役職者(マネージャーなど)
経理部門のマネージャーとして活躍するには、経理業務のスキルに加えて、マネジメント能力が求められます。部下の育成、業務の分担と進捗管理、チーム全体の目標設定と達成など、組織を動かす力が必要になります。
マネージャーの重要な役割の一つは、経理業務の効率化と品質向上を推進することです。業務フローを見直し、無駄を省き、システム化できる部分はないか常に考える。こうした改善活動を通じて、チーム全体の生産性を高めていきます。また、ミスを防ぐためのチェック体制を整備したり、属人化を防いで業務の標準化を進めたりすることも、マネージャーの重要な仕事です。
さらに、経営層と現場の橋渡し役としての機能も担います。経営層が求める情報を理解し、それを適切な形で提供できるよう部下に指示を出す。逆に、現場で起きている問題や課題を経営層に伝え、必要なリソースや支援を引き出す。こうしたコミュニケーション能力も、マネージャーには不可欠です。
マネージャーを目指すなら、早い段階から後輩の指導や小規模なプロジェクトのリーダーを経験することが有効です。人を動かす難しさや、チームで成果を出す喜びを知ることなどを通じて、意識的にマネジメントスキルを磨いていくことが大切です。
■企業規模別、経理キャリアの特徴
(1)中小企業
中小企業の経理は、少人数で幅広い業務をカバーする必要があるため、ゼネラリストとしてのスキルが自然と身につく環境です。 日常の仕訳入力から月次決算、年度決算、税務申告、給与計算まで、一人で複数の業務を担当することも珍しくありません。
この環境の最大のメリットは、経理業務の全体像を早い段階で理解できることです。自分が処理した取引が、どのように決算書に反映され、最終的に税額計算にどう影響するのかまで、一気通貫で見ることができます。また、経営者との距離が近いため、会社の戦略や経営判断に触れる機会も多く、ビジネス感覚を養えるのも大きな利点です。
一方で、専門的な業務に触れる機会が限られることもあります。連結決算や国際会計基準といった高度な業務は経験できないかもしれません。
中小企業で経理のキャリアを積む場合、自分から積極的に学ぶ姿勢が重要です。社外のセミナーに参加したり、実務の本を読み漁り、資格の勉強などを通じて知識を補完することで、将来的なキャリアの選択肢を広げることができます。
(2)大企業
大企業の経理は、業務が細分化されており、それぞれの担当者が特定の業務に専念する体制が一般的です。 売掛金担当、固定資産担当、決算担当というように、役割が明確に分かれているため、科目毎に業務の専門性を身につけやすい環境です。
また、この環境では、大規模な取引や複雑な会計処理を扱う機会に恵まれます。海外子会社を含む連結決算、大型のM&A案件、複雑な金融商品の会計処理など、中小企業では経験できない高度な業務に携わることができます。また、監査法人による監査を受けるプロセスを通じて、会計基準に対する深い理解も養われます。
さらに、大企業では体系的な教育制度が整っていることが多く、ジョブローテーション制度がある企業では、経理のさまざまな領域を計画的に経験できるため、幅広い知識を身につけることも可能です。
ただし、業務が細分化されているため、経理業務の全体像が見えにくいという側面もあります。自分の担当業務が会社全体の中でどの位置づけにあるのか、常に意識しながら仕事をすることが大切です。時には子会社の経理担当責任者になるといったキャリアを積むことで道を拓いていくことも選択肢に入れるべきです。
〈参考記事〉
大手企業経理への転職完全ガイド【2026年最新版】成功率を上げる実践ステップとチェックリスト付き
https://career.jusnet.co.jp/keiri/keiri_102_01.php
(3)上場企業
上場企業の経理は、厳格な開示規制とコンプライアンスが求められる環境です。決算短信、会社法計算書類、有価証券報告書といった投資家・株主向けの情報開示が義務付けられており、高い精度とスピードで決算業務を遂行する必要があります。
この環境で働くことの大きなメリットは、会計基準や開示規制に対する深い知識が身につくことです。 金融商品取引法に基づく内部統制報告制度(J-SOX)への対応や、監査法人とのやり取りを通じて、上場企業特有の実務に精通できます。こうした経験は、転職市場でも高く評価されます。
また、IR(投資家向け広報)部門との連携を通じて、財務情報をわかりやすく説明するスキルも磨かれます。数字の背景にある事業の動きを理解し、それをストーリーとして語れる力は、経理職として大きな強みになります。
上場企業での経験は、将来CFOを目指す上でも重要なステップです。資本市場との対話や、株主を意識した経営判断といった、上場企業ならではの視点を学ぶことができます。
〈参考記事〉
上場企業の経理部、その業務内容とやりがいは?
https://career.jusnet.co.jp/keiri/keiri_t_jc_01.php
(4)ベンチャー/スタートアップ企業
ベンチャー企業やスタートアップでの経理は、変化の激しい環境で柔軟に対応する力が求められます。 事業が急成長する中で、経理体制をゼロから構築したり、IPO(新規株式公開)に向けた準備を進めたりと、ダイナミックな経験ができるのが特徴です。
少人数の組織であるため、経理だけでなく財務や人事、総務といった幅広い業務に関わることも多く、会社経営を支える実感を得やすい環境です。経営陣との距離も近く、経営判断に直接関わるような提案をする機会にも恵まれています。
特にIPOを目指す企業では、監査法人の選定から会計方針の整備、内部統制の構築、主幹事証券会社や取引所との質問対応まで、上場準備に関わる一連の業務を経験できます。こうした経験は非常に貴重で、将来的に他のベンチャー企業のCFOとして活躍する道も開けます。
一方で、業務フローやシステムが未整備な場合も多く、自分で考えて仕組みを作っていく必要があります。オーナー企業も多いので、オーナーの一存で上場を取り止めになった、M&Aで会社を売却する行動を取ることも考えられます。ストックオプションを誘引として人を集めておきながら、会社を売却して後は知らんぷりといった経営者もいます。こうしたリスクを踏まえながらストックオプション時の契約についてはどのような状況になっても、経営者の都合で入社当時に説明を受けたシナリオをすり替えられたり、実質的に新株予約権が紙切れにならないような配慮が必要です。
〈参考記事〉
ベンチャー企業の経理 転職ガイド|求人情報と成功の秘訣
https://career.jusnet.co.jp/keiri/keiri_116_01.php
■経理キャリアプランの立て方
(1)現状と最終目標の設定
効果的なキャリアプランを立てるには、まず自分の現在地を正確に把握することから始めます。今どんな業務を担当していて、どんなスキルを持っているのか。また、どんな資格を取得しているのか、どんな経験を積んできたのかを整理してみましょう。 自分の強みと弱みを客観的に理解することが、キャリアプランの第一歩です。
次に、10年後の自分がどうなっていたいのか、最終的な目標を設定します。この目標は、できるだけ具体的であることが望ましいです。例えば、上場企業の経理部長になりたい、CFOとして経営に参画したい、税理士として独立したい、といった明確なゴールを描くことで、そこに至るまでの道筋が見えやすくなります。
目標を考える際には、仕事の内容だけでなく、どんな働き方をしたいのかも含めて考えることが大切です。給与や待遇、ワークライフバランス、働く場所、会社の規模や社風など、自分が大切にしたい価値観を明確にすることで、より納得感のあるキャリアプランになります。
(2)経理キャリアの逆算アプローチ
最終目標が決まったら、そこから逆算してキャリアプランを組み立てていきます。10年後の目標を達成するために、5年後にはどんな立場でどんなスキルを持っている必要があるのか。そして、そこに至るために、3年後、1年後にはどんな経験を積んでいるべきなのかを考えていきます。
例えば、10年後に上場企業のCFOになることを目指すとします。そのためには、5年後には上場企業の経理部長クラスのポジションに就いている必要があるでしょう。そこに至るには、連結決算の経験や、監査法人との折衝経験、部下のマネジメント経験などが必要です。さらに遡って、3年後にはそうした業務に携われる環境にいるべきですし、そのためには今の段階で基礎的なスキルを固めつつ、適切な資格を取得しておく必要があります。
このように 逆算して考えることで、今何をすべきかが明確になります。 必要な経験を積むために転職が必要なのか、それとも今の会社でも実現可能なのか。どんな資格を取得すべきか、どんなスキルを磨くべきかが見えてきます。
キャリアプランは一度立てたら終わりではなく、定期的に見直すことも重要です。環境の変化や自分の価値観の変化に応じて、柔軟に修正していくことで、より現実的で達成可能なプランになっていきます。
■経理職の面接におけるキャリアプランの伝え方
転職面接でキャリアプランを聞かれた際、面接官が知りたいのは、あなたが自分のキャリアについて真剣に考えているか、そして会社の方向性とマッチするかという点です。単に「マネージャーになりたい」といった漠然とした希望ではなく、これまでどのようなキャリアを歩み、今後具体的にどんなスキルを身につけたいのか、どんな経験を積みたいのかを語ることが重要です。
また、キャリアプランを語る際には、その会社でならそれが実現できるという理由も併せて伝える必要があります。応募先の企業がどんな業務を扱っているのか、どんなキャリアパスが用意されているのかを事前にリサーチし、自分の目標と結びつけて説明できるようにしておきましょう。
さらに、キャリアプランを達成するために、今自分がどんな努力をしているのかも伝えることが大切です。資格を取得している、業務外でも経理や経営の知識を深めるために書籍を読んでいる、といった具体的な行動を示すことで、本気度が伝わります。
〈参考記事〉
【元面接官が教える】経理転職の面接、こんなステレオタイプの回答はダメ!
https://career.jusnet.co.jp/keiri/keiri_95_01.php
■まとめ
経理職のキャリアプランは、自分がどんな専門性を身につけたいのか、どんな働き方を実現したいのかによって、異なってきます。スペシャリストとして特定分野を極める道、ゼネラリストとして幅広い知識を持つ道、マネジメントの道と、それぞれに魅力があり、正解はありません。
大切なのは、自分の価値観や目指す姿を明確にした上で、そこに至るまでの道筋を具体的に描くことです。現在地と目標地点を結ぶ線を引き、必要な経験やスキルを逆算して考えることで、今何をすべきかが見えてきます。
経理の仕事は、テクノロジーの進化や企業環境の変化によって、今後も変わり続けるでしょう。しかし、だからこそ継続的に学び、自分を成長させ続けることができる人材には、大きなチャンスが広がっています。あなた自身のキャリアプランを描き、一歩ずつ着実に進んでいくことで、5年後、10年後の理想の姿に近づいていけるはずです。
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ジャスネットキャリア編集部
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