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経理の転職に強くなるには?転職成功のポイントや役立つ資格や経験を解説

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2025年8月29日 ジャスネットキャリア編集部

経理職は企業の経営活動を数字で支える重要な役割を担っており、転職市場においても安定した需要があります。しかし、転職を成功させるためには適切な準備と戦略が必要です。この記事では、経理の転職で成功するために知っておくべき強みとなるポイントや有効な資格について詳しく解説していきます。

目次

■経理職の転職市場の現状と動向

(1)経理職の転職市場の現状

現在の経理職転職市場は、デジタル化の進展とともに大きな変化を迎えています。従来の入力作業や定型業務はAIやRPAによって自動化が進む一方で、より高度な分析業務や戦略的思考を求められる傾向が強くなっています。

この変化により、経理職に求められるスキルセットも変わってきており、単に簿記の知識があるだけでは十分ではなくなってきています。データ分析能力やITスキル、そして経営陣とのコミュニケーション能力など、より幅広いスキルが重視されるようになっています。

また、テレワークの普及により、経理業務のリモート化も進んでいます。これにより、地理的な制約が緩和され、より多くの企業から求人を選択できるようになった反面、全国の候補者との競争も激しくなっています。

(2)経理職の求人動向

業界別に見ると、IT企業やベンチャー企業での経理職需要が特に高まっています。これらの企業では急速な成長に伴い、経理体制の整備が急務となっており、経験豊富な経理担当者を求める傾向が強くなっています。

一方で、大手企業では経理業務の効率化が進んでおり、単純作業よりも高度な分析業務や管理業務を担える人材への需要が高まっています。このため、管理職経験や特定の専門知識を持つ候補者への評価が高くなっています。

■経理職が転職しやすい理由

(1)経理業務は全ての企業に必要

経理職が転職しやすい最大の理由は、どのような業界・規模の企業であっても必ず経理業務が存在することです。 製造業からサービス業、スタートアップから大企業まで、あらゆる組織で経理担当者は必要不可欠な存在となっています。

この普遍性により、 経理職は他の職種と比較して求人の選択肢が豊富です。 また、景気の変動による影響も比較的受けにくく、安定した転職市場を形成しています。特に経験を積んだ経理担当者であれば、業界を変えての転職も比較的容易に行うことができます。

さらに、企業の成長段階に応じて経理業務も変化するため、様々なフェーズの企業で活躍できる可能性があります。創業期のベンチャー企業では経理体制の構築から関わることができ、成熟企業では高度な管理会計的な業務に携わることができます。

(2)専門知識の汎用性とスキルの明確さ

経理業務で培われる専門知識は、 業界や企業規模を問わず活用できる汎用性の高いスキル です。簿記や会計の基本原則は共通しており、一度身につけた知識は一生もののスキルと言えるでしょう。

また、 経理職のスキルは数値化しやすく、客観的に評価しやすい という特徴があります。簿記検定の級数や実務経験年数、担当した業務内容などが明確に示せるため、転職時の自己アピールがしやすく、採用企業側も候補者の能力を判断しやすくなっています。

こういったことにより、経理職は転職活動において自分の価値を適切に伝えやすく、条件交渉も行いやすい職種と言えます。特に専門性の高い業務経験がある場合は、それが直接的な付加価値として評価されることが多くあります。

(3)資格が転職に有利に働く

経理職においては、資格が転職活動で大きなアドバンテージとなります。簿記検定をはじめとする会計関連資格は、客観的なスキル証明として機能し、未経験者でも一定の評価を得ることができます。

特に日商簿記2級以上の資格を持っていると、経理の基礎知識があることの証明となり、多くの企業で評価されます。また、税理士試験の科目合格者や公認会計士試験合格者などは、より高度な専門知識を有する人材として高く評価されることが一般的です。

資格は 転職活動の入り口となる書類選考において特に威力を発揮 します。人事担当者が短時間で候補者のスキルレベルを判断する際の重要な指標となるため、適切な資格を保有していることで転職活動を有利に進めることができます。

■経理経験者の強みとなるスキル

(1)基礎的な会計・税務知識

経理職として転職を成功させるためには、まず確実な会計知識の基礎を身につけることが重要です。 貸借対照表、損益計算書、キャッシュフロー計算書といった財務諸表を正確に理解し、作成できる能力は必須スキルと言えます。また、仕訳の基本的な考え方から複雑な取引の会計処理まで、幅広い知識が求められます。

税務に関する知識も重要な要素です。法人税、消費税、源泉所得税などの基本的な税務知識があることで、より幅広い業務に対応できる人材として評価されます。特に中小企業では経理担当者が税務業務も兼任することが多いため、余裕のある方はこのあたりも押さえておくと転職においても大きなアドバンテージとなります。

(2)月次決算業務

月次決算業務の経験は、経理職の転職において非常に重要視される要素です。 月次決算を通じて企業の業績を迅速かつ正確に把握し、経営陣に報告できる能力は、多くの企業で高く評価されます。

月次決算業務では、売上の計上から費用の配分、在庫の評価、減価償却の計算など、様々な会計処理を正確に行う必要があります。また、前年同期比較や予算実績差異分析などについても、転職後の担当によっては求められます。

さらに、月次決算を効率的に行うためのプロセス改善経験があると、転職市場での価値はさらに高まります。決算早期化の取り組みや業務の標準化経験は、どの企業でも歓迎される実績となります。

(3)パソコンスキル

現代の経理業務において、パソコンスキルは必要不可欠です。 特にExcelの高度な操作能力は、多くの企業で重視されているスキルです。 関数を使った計算、ピボットテーブルによるデータ分析、マクロによる業務自動化などができると、転職において大きなアドバンテージとなります。

会計ソフトウェアの操作経験も重要です。 弥生会計、勘定奉行、TKCなどの主要な会計ソフトの使用経験があると、即戦力として評価されやすくなります。 また、ERPシステム(SAP、Oracle、Microsoft Dynamicsなど)の経験があると、大手企業への転職では特に有利になります。

近年では、RPAやBIツールの知識も求められるようになってきています。これらのツールを活用した業務効率化の経験があると、デジタル化を進める企業において高く評価される傾向があります。

(4)コミュニケーションスキル

経理職というと数字と向き合う職種というイメージがあり、人とのコミュニケーションが嫌だから経理を目指すという方もいらっしゃいます。 実際には経理ではかなり高い頻度で同僚や他部門とのコミュニケーションが発生するので、ある程度のコミュニケーションスキルが求められます。 経営陣への報告、他部署との調整、上場企業であれば監査法人の対応や顧問税理士との連携など、様々な場面で円滑なコミュニケーションが必要となります。

特に経営陣に対して、複雑な会計情報を分かりやすく説明する能力は重要です。数字の背景にある要因を理解した上で、今後の対策を説明できる人材は、単なる経理担当者を超えた価値を提供できる存在として評価されます。

また、チームワークを重視する企業文化が広がる中で、経理部門内での協調性や後輩指導能力も重要視されています。これらのソフトスキルがあることで、転職後の職場適応もスムーズに行うことができます。

(5)マネジメントスキル

経理職としてキャリアアップを目指す場合、マネジメントスキルは不可欠です。経理チームのリーダーや経理部長として転職を考えている方は、部下の指導育成、業務プロセスの改善、部門間の協調などの経験が重要な評価ポイントとなります。

プロジェクトマネジメントの経験も高く評価されます。システム導入プロジェクトのリーダーを務めた経験や、決算業務の効率化プロジェクトを推進した実績があると、転職市場での価値は大幅に向上します。

さらに、予算管理や原価管理などの管理会計分野での経験があると、経営により近いポジションでの転職機会が広がります。これらの経験により、CFOや経営企画などのより上位ポジションへの転職も視野に入れることができます。

■経理転職者の強みとなる資格

(1)日商簿記2級

日商簿記2級は、経理職への転職を考える際に最も重要な資格の一つです。 この資格を保有していることで、商業簿記と工業簿記の基本的な知識を有していることが証明され、多くの企業で評価の対象となります。

日商簿記2級レベルの知識があれば、日常的な経理業務の大部分に対応することができます。売掛金や買掛金の管理、固定資産の減価償却、製造業における原価計算など、実務に直結する知識が含まれているため、転職後すぐに戦力として期待されます。

また、日商簿記2級は年3回実施されており、比較的取得しやすい資格でもあります。転職を検討している方は、まずこの資格の取得を目標とすることをお勧めします。特に未経験から経理職への転職を目指す場合は、 日商簿記2級の資格があることで書類選考を通過する可能性が上がります。

【参考】日商簿記2級を持っていたことで、未経験から上場企業への転職に成功した例
日商簿記2級を活かし、経理未経験かつ離職中にも関わらず、上場企業経理に内定

(2)ビジネス会計検定

ビジネス会計検定は、財務諸表を読み解く能力を証明する資格として、近年注目を集めています。 この資格は、会計処理よりも財務分析に重点を置いており、経営陣とのコミュニケーションが求められる経理職には特に有用です。

3級では基本的な財務諸表の読み方、2級では財務分析の手法、1級では高度な企業分析能力が求められます。特に2級以上を取得していると、単なる記帳業務を超えた分析業務ができる人材として評価されます。

この資格を活かすことで、経理職から経営企画や財務企画などのより戦略的なポジションへの転職も可能になります。経理のキャリアパスを広げたい方には、特におすすめの資格です。

(3)税理士の科目合格

税理士試験の科目合格は、経理職の転職において非常に高い評価を受ける資格です。税理士試験は科目合格制を採用しており、1科目ずつ合格することができるため、働きながらでも挑戦しやすい資格となっています。

特に簿記論と財務諸表論の合格は、会計の専門知識を有していることの強力な証明となります。また、法人税法や相続税法などの税法科目の合格があると、税務に強い経理担当者として非常に高く評価されます。

税理士科目合格者は、将来的に税理士資格取得を目指している向上心のある人材として見なされることも多く、長期的なキャリア形成を重視する企業からの評価も高くなります。給与面でも優遇されるかは企業によりますが、より年収の高い企業への転職の道も開けます。

■経理職の転職成功のポイント

(1)スキルの棚卸し

経理職の転職を成功させるためには、戦略的なアプローチが重要です。まず、 自分の経験やスキルを客観的に棚卸しし、強みと改善点を明確にする ことから始めましょう。これまでの実務経験を具体的な成果と併せて整理することで、転職活動での自己アピールが効果的に行えます。

(2)履歴書や職務経歴書の作成

履歴書や職務経歴書の作成では、経理特有の専門用語を適切に使用しながらも、人事担当者にも理解しやすい表現を心がけることが大切です。担当した業務の規模や複雑さ、改善した業務プロセス、システム導入における役割などを具体的な数字とともに記載することで、説得力のある書類を作成できます。

(3)面接対策

面接対策では、経理業務に関する技術的な質問だけでなく、なぜその企業を選んだのか、どのような貢献ができるのかといった志望動機を明確に答えられるよう準備することが重要です。また、経理職特有の状況判断能力や問題解決能力を示すエピソードを用意しておくと、面接官に強い印象を与えることができます。

■経理職の転職エージェントの選び方

(1)経理職に強い転職エージェントの特徴

経理職での転職を成功させるためには、経理・会計分野に精通した転職エージェントを選ぶことが重要です。 総合型のエージェントと異なり、専門の転職エージェントは経理職の市場動向を深く理解しており、候補者のスキルレベルや経験を適切に評価できる専門知識を持っています。

経理職に強いエージェントの特徴として、業界ごとの経理業務の違いを理解していることが挙げられます。製造業の原価計算、IT企業の収益認識、小売業の在庫管理など、業界特有の会計処理について詳しく知っているエージェントは、より適切なマッチングを提供してくれます。

また、経理職のキャリアパスについて具体的なアドバイスができることも重要なポイントです。現在のスキルから次のステップへ進むために必要な経験や資格について、実践的な提案ができるエージェントを選ぶことで、転職を機会とした着実なキャリアアップが実現できます。

(2)転職エージェントのメリット・デメリット

転職エージェントを利用する最大のメリットは、非公開求人へのアクセスです。 経理職の求人は機密性が高いものも多く、一般的な求人サイトには掲載されない案件が数多く存在します。転職エージェントを通じることで、これらの魅力的な求人にアプローチすることができます。

また、経理職特有の面接対策や書類作成支援を受けられることも大きなメリットです。経理業務の専門性を理解したコンサルタントからのアドバイスにより、自分の経験を効果的にアピールする方法を学ぶことができます。

(3)転職エージェントの活用法

ジャスネットコミュニケーションズは会計・経理職に特化した転職エージェントとして知られており、経理職での転職を検討する際には検討すべき選択肢の一つです。会計事務所から一般企業の経理職まで、幅広い求人を取り扱っているため、多様なキャリア選択肢を提示してもらえます。

経験10年以上のベテランが多数在籍するほか、公認会計士、税理士、日商簿記1級とキャリアコンサルタントの資格を持ったエージェントも在籍しています。人材紹介だけでなく、人材派遣やアウトソーシングも行ってきたつながりがあり、 人事部門だけではなく、採用の決定権を持つ経理部の現場責任者とも密な関係を築いています。

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■経理への転職成功事例

(ケース1)未経験から経理へ

Aさんは営業職として5年間勤務していましたが、より安定したキャリアを求めて経理職への転職を決意しました。転職活動開始の1年前から簿記2級の勉強を始め、見事合格を果たしました。

転職活動では、営業職で培った顧客との交渉経験や数字に対する感覚を経理業務に活かせることをアピールしました。また、簿記の勉強を通じて経理業務への真剣な取り組み姿勢を示すことで、未経験であっても学習意欲の高さを評価してもらえました。

結果として、成長企業の経理アシスタントとして転職を成功させ、現在は月次決算業務を担当するまでにスキルアップしています。

Aさんの成功要因は、転職前の十分な準備と、異業種での経験を経理業務にどう活かせるかを具体的に説明できたことにあります。

(ケース2)経理のキャリアアップ

Bさんは中小企業で7年間経理業務に従事し、決算業務から税務申告まで一通りの経験を積んでいました。しかし、より高度な業務に挑戦したいという思いから、大手企業への転職を決意しました。

転職準備として、Bさんは税理士試験の簿記論と財務諸表論に合格し、さらにExcelのスキルアップも図りました。転職活動では、中小企業で培った幅広い経理業務の経験と、向上心を示す資格取得実績をアピールしました。

結果として、上場企業の連結決算チームへの転職を実現し、年収も大幅にアップしました。現在は国際会計基準の適用プロジェクトにも参画し、さらなるスキルアップを図っています。

Bさんの成功は、現状に満足せず常に学び続ける姿勢と、具体的な目標設定があったからこそ実現できました。

■まとめ

経理職の転職市場は安定した需要があり、適切な準備と戦略があれば成功の可能性は高い分野です。基礎的な会計知識から始まり、実務経験、資格取得、そしてコミュニケーションやマネジメントスキルまで、幅広い能力が求められますが、これらのスキルは長期間にわたって価値を持ち続ける投資と言えます。

転職を成功させるためには、 自分の現在のスキルレベルを正確に把握し、目標とするポジションに必要な能力を明確にするこ とが重要です。そして、不足している部分については資格取得や実務経験の積み重ねによって補っていく計画的なアプローチが必要となります。

経理職は単なる数字の管理者ではなく、企業の経営を支える重要なパートナーとしての役割が期待されています。この認識を持って転職活動に取り組むことで、より良いキャリアの選択肢を見つけることができるでしょう。継続的な学習と向上心を持ち続けることが、経理職としての転職成功の鍵となります。

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執筆者プロフィール

ジャスネットキャリア編集部

WEBサイト『ジャスネットキャリア』に掲載する記事制作を行う。
会計士、税理士、経理パーソンを対象とした、コラム系読み物、転職事例、転職QAの制作など。
編集部メンバーは企業での経理経験者で構成され、「経理・会計分野で働く方々のキャリアに寄り添う」をテーマにしたコンテンツ作りを心がけていてる。

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